No.101 アリガトォ ページ15
・・・僕ってこんな人だったの?
多分世間一般に認識されていて僕も認識している僕は
明るくて、陽気で、バカで、自分で決めたことはやり通す、ネガティブ要素無し
そんな子だよね
じゃあ今目の前にいる
無表情で、人の命令で動いて人を殺めて、いかにもネガティブそうで、もう目も思考もヤンデレ化している娘は誰?
少女「え、ちょっと、Aちゃん?な、なにをしt」
小あ?「ごめんね、これも母様を守るためなの、だから許して、そして、恨むんなら私とここの人たちを・・・」
《グシャッ》
小あ「あなたに特別な恨みとかはない、でもね、母様を消しかねなかったから、ただそれだけ・・・」
そう言いながら返り血も拭かずに去っていった
アレが、昔の僕?
ウソだろ
・・・いや、わかってるさ
今まで目の前に出てきたのは全部過去の自分だって
さっき目の前にいたヤンデレっ娘も僕だって
小あ「あれ、また、私の体、消えちゃった。生きてるかな?」
《シュッ》
小あ「あ、痛い、そっか、まだ生きてるんだ」
今目の前にいるリスカをしている半透明の僕だって
全部僕なんだ
あ「全部、僕」
そして今目の前にいるのは血に濡れた僕と母さん
あなたは何も悪くない
なんて、そんなこと言わないでよ
僕はもう救いようのないくらい黒く染まってしまった存在なんだよ
母さんのためと狂って血に濡れて
そんな娘に悪くないって
そんなこと
あ「言わないでよ・・・」
自然と目から涙も出てきた
そして気づいたら涙は止まらなくなっていた
わからないけど
でも、多分母さんの言葉、
今まで脳内にたまに響いていたあの声が
こんな僕に悪くないなんて言ってくれたからかな
母「A、愛してる・・・」
母さん、アリガトウ
あ「こんな僕を、Aを・・・」
そんなも愛してくれていて
No.102 少女の懺悔→←No.100 百話ということで休憩です
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