【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

恋心、... side 長男 ページ37

最近、カラ松の入り込みがハンパない。


　


いや、他の連中もそうなんだけど。


　


　


　


「Aちゃんお腹空いてない？この前出来たケーキ屋さんがさ……」


　


「A！やきう！やきうしに行こ！」


　


「…ネコの餌やり、行こうよ」


　


　


　


放課後になるとこの有様。


　


それを目の前で見てるカラ松が、俺にはイライラしてるようにしか見えなかった。


　


　


　


「大人の階段、俺と上らね？」


　


　


　


ドゴォッ！！


　


　


　


「何言っとんじゃ己はアアアアア！！」


　


　


　


俺の下発言には大体チョロ松の正拳が下って、弟がみんないたらフルボッコ。


　


毎回こんなだから、俺はちょっと自重するようになった。


　


それぞれ弟たちがAを気に入った証拠だった。


　


俺？


　


俺ももちろん、妹のようにAのことはかわいがってるぜ？


　


ただ恋愛感情ってものはないかも。


　


どっちかっつーと家族愛？


　


family love ってやつだよ。


　


……何を俺はカラ松みたいな発言してんだろ。


　


　


　


「…なあ兄貴」


　


「ん？どーしたカラ松」


　


「俺…Aを見ると、胸が苦しいんだ」


　


「…ふむ」


　


「brotherたちがAに話しかけたり、仲良くしたりするのを見る度に、イライラするんだ」


　


「…ほう」


　


「俺は兄貴失格なんだろうか？こんなこと、思っちゃいけないのに…」


　


　


　


目の前でしょぼんとした顔をしながら俺に相談するカラ松。


　


これが恋だと気づかないお前は、本当に純粋だと思うよ。


　


いや、ただのバカかもな。

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