【更新停止中】君との距離、0センチ ２▼三代目JSB 今市隆二▼

□君距離、40■ ページ10

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片岡先輩の表情を見ていたら




口が勝手に動いていた。

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「…私、たぶん昔からそうだったんです。





　お兄ちゃんのこと…お兄ちゃんだって思えなくなってたんです。




　ほんと…ありえないって思ってたんですけど(笑)




　…なんか…、好きみたいなんです。





　お兄ちゃんが朝帰りになったときすごい傷ついてたんですよね





　両親がいないから寂しいんだって自分に言い聞かせてたんですけど…




　それだけじゃなかった。もっと別の感情があったんです。





　……だからその…、恋愛対象として見てしまってたんです。





　実のお兄ちゃんをそんな目で見ちゃいけないってわかってたんですけど、」


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私がそう言い終わると片岡先輩は





直人「…いいんじゃないの？」





そう言った。

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直人「たまたま好きだな〜って思った人が自分の兄貴だっただけ。





　別に悪いことじゃないじゃん？





　自分の兄貴を好きになって何が悪いんだよ？いいじゃん。





　兄貴好きになっちゃダメなんて…そんなルールないよ？」





片岡先輩は八重歯をちらっと見せてそう微笑んだ。

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直人「…後悔しない恋愛しなよ？」




「ね？」と首を傾げて片岡先輩は私に問いかけた。

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「…片岡先輩…、私……、」





直人「行ってきな？」





「すいませんっ…！」




私は屋上まで走り出した。

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お兄ちゃん、私……やっぱりお兄ちゃんが好きなの。




…後悔したくないの。

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