『お前、うまそうだな？』5■三代目JSB 今市隆二■

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最近、隆二先生とあまり逢わなくなってしまった。

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隆二先生曰く、「勉強しろ」とのこと。


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逢えない代わりに




毎日のように電話をしていたし




私的には満足していた。


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だけど……





今日だけは違ったんだ。


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「……んー…終わった！」




三学期の最後のテスト勉強が終わり





私は先生に電話を掛けようと思っていた。


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だけど




♪〜


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タイミングよく




隆二先生からかかってきた。


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「もしもし…？」


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隆「A？まだ勉強中？」




「ううん、今終わって掛けようと思ってたとこ。」




隆「あ、…そっか、お疲れ。」


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「先生…なんか鼻声じゃない？大丈夫？」




電話越しの隆二先生の声はいつもと違って





鼻声のような気がした。


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隆「んー？大丈夫、風邪ひいた。」




「そっか…お大事に…」



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少しの沈黙が続いて




沈黙を破ったのは先生のほうだった。


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隆「明日…放課後、屋上来て。」





「えっ…？なに？なんか…あるの？」




隆「ちょっと…な？」



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先生の馬鹿。





嘘つくの本当にへたくそ。


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もうわかってるよ、




何を言われるかなんて。




いくら馬鹿な私でも…





そんなそっけない声聞いたらわかるよ。


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