吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ9)

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部屋に帰れば時計は18:30
何時間図書室へ居たんだろう

そろそろご飯の時間みたい
そうだ、最低限のマナーを習っておかないと
もしかしたら役に立つかも知れないし

「どう、A。今日は楽しかったかしら？」

食事中、奥さんに話し掛けられる
ここでは妻は奥さん・夫は旦那様って呼ぶらしいから私もそう呼ぶつもり

貴「…楽しかったです。」

「そう。しゆんが拗ねてたから心配だったんだけどね…。」

まだ拗ねてたの……！

チラッとしゆんくんの方を見れば頬を膨らませて横を向いている
どんだけプライドが高いの…

「そういえば、そうま。貴方、先生が出したテストで百点取った見たいね。」

「おお！そうなのか！！」

そ「まあ、はい…。まだまだですけど」

百点、か……

そうまくんは長男だからこの家の後継ぎになる確率は高いのか
小さい内から大変だな

ちょっと同情

食事が終わり、各自自由な時間

このままだと面倒臭いからしゆんくんに謝っておこう

顔を上げればタイミング良く目の前を歩いてた姿を見つけた

貴「あっ、しゆんくん…」

し「なに？」

ぶすっ、として結構不貞腐れてる
せっかく綺麗な顔なのに……

貴「昼間はごめんね。私、あんまり友達と遊んだことないから知らなかったの……」

遊んだこと無いのは本当
お母さんが死んでからは本を読み漁って寂しさを紛らわしてたし、人なんて近づいてこなかったから

空気の読み方なんて分かんないし、読む場面なんてあんまりなかった

し「……じゃあ、これから知ってけよ。」

貴「…つまり？」

し「…っこれからも遊んでやる！」

さっきよりかは雰囲気がマシになった

やっぱり、綺麗な顔だな
というかこの家全員顔が良すぎる…

やっぱ神様は不公平だ！