吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ35)

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目が覚めると

私の部屋だった

部屋の時計を見ると12:25

もうお昼になっていた

体を動かし、上半身だけを動かす
全身は割りと痛くなかった

でも頭痛はする

腕や足を見てみれば噛まれたと思うところに傷口はなかった

でも昨日の記憶はフラッシュバックする

みんな、こわかった
本当に死んじゃうかと思った

体が震えだす

すると、扉が開いた

「Aさま！お目覚めになられましたか！！」

執事さんが驚きと安心した顔で近付いてくる

「お身体は？気分は大丈夫ですか？」

貴「だ、大丈夫ですよ」

凄い迫力に少し驚く

執事さんは安心したのか、離れていった
そして、コップへ水を注いで私の方へ近付けた

丁度喉が乾いていたので受け取る

「すみません。私共が管理を怠りこのような有り様になってしまい……。

Aさまは貧血になっていましたので……後少しでも発見が遅れていたら……」

執事さんがまた悲しそうな顔をする

貴「大丈夫ですよ。まず、私がもっと警戒していればよかった話ですし……」

笑顔で答える

「うう、お優しい……」

う、うう……とハンカチを取り出して目元を抑える執事さん

ちょっと、可愛いなって……

でも私は平気だけど……みんなは？

もう満月の夜じゃないから大丈夫な筈

大丈夫、だとしても会うの怖いな……

貴「あ、の。みんなは……？」

「ああ、ご子息様達は旦那様に説教されていますよ。その内謝りに来ると思いますが。」

この人、笑顔で言った？

説教……怒られてるのか……

ん？ちょっと待って

貴「いつから怒られてるんですか？」

「そうですね……。A様が見つかって、ご子息様が暴走していたのが5時くらいに収まり……そこから説教が始まったので……７時ぐらい前からですねっ！」

さっきより良い笑顔で言ったよ、この人……
この家に使えてる身としてそれは良いの……？笑

それにしても5時間説教はやりすぎじゃ……？

血を吸ったとしても満月の夜だったし、抑えられなかったのはしょうがなかったんじゃ……

それに私も悪いとこ合ったし

もっと警戒してれば……

もっと抵抗していれば……

そう考えてると扉からノック音がした

貴「……はい」

誰だろう……？
メイドさんとかかな

そう思っていたけれど予想は大きく外れて

扉には

皆が立っていた