吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ25)

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交流会が終わり、皆が館にいる当たり前の光景が戻ってきた
交流会って、どんなものなんだろう…

てるとくんとばぁうくんの話を聞くに色んな意味でヤバイらしいし…

まあ、そんなの知ってどうするって話だよね

ぱくっ、と口にサラダを運ぶ
ここの野菜何故か美味しいんだよね～

「そうだわ！今日は皆で図書室でお勉強でもしてきなさい！」

奥様はにっこり笑顔
旦那様は「うんうん」と頷いてる

まるで私たちに仲良くして欲しいみたい……

まあ、そっか
私達が不仲だったら私(人間)をここに置いとく意味はないし

でも、まあ前に比べたら少しは仲良くなれた気がするし……

ー図書室ー

やっぱり、本の匂い好きだな

本を数冊取り、席に座ろうとする
もちろん端に

ゆ「僕ここ」

すると隣にはゆきむらくんが座った
しかも私に寄りかかっている

地味に本読みづらい……

懐かれてるに越したことはないんだけど

て「じゃあ僕ここ！」

てるとくんは私の目の前

なんでそんなに私の近くに来るの？

私は無視をして本を読もうとする
けど何故かゆきむらくんとは反対の隣に椅子を置かれた

ば「はい～俺ここ～」

机は部屋の真ん中に置いてあって机の両隣は空間が空いている

つまり、ばぁうくんはそこに椅子を置いたのだ
周りに人居すぎて暑苦しい…

残ってるのはそうまくんとまひとくんとしゆんくん
なんでこっちをみて早く座らないの？

そんなに端が良いのかな

席を立とうとすると、隣から

ゆ「A……行っちゃうの…？」

子犬のような目
私この目に弱いんだよね……

貴「いや、別に…」

ゆきむらくんがほっとした表情になる
でも、周りからは何か視線が…？

貴「…っ、どうしたの？座らないの？」

視線に耐えられなくて聞いてしまった
すると、そうまくんは溜め息をついて……

そ「…うん。座るよ」

いつものそうまくん
ちょっと怖いな…なんて

他の2人も席に着く

ば「A～前みたいに勉強教えて」

爽やかな笑顔
やっぱり笑顔が可愛い

て「僕も僕も」

可愛い笑顔

し「は？いつの間に教えてもらったんだよ」

ば「交流会中～」

会話をしている2人の横で私はてるとくんに勉強を教えていた

私はそこそこだけど、てるとくんは本当に凄い
教えたことを直ぐ飲み込んでしまう
流石……！

ゆ「俺にも教えてよ」

貴「いいよ」

ゆきむらくんは甘えん坊だ
それは、てるとくんもなのかな……？

私ここにこれて良かった