吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ21)

今日:9 hit、昨日:19 hit、合計:79,933 hit

-15- ページ21

今日から貴族の中での交友会らしくて首都に1週間位お泊まりするらしい

当たり前だけど私はお留守番
だけど、私以外にもお留守番する人がいる
それは－－－－

ば「てるちゃ～ん」

て「ばぁうくんうざい」

この2人

元々、行く予定だったみたいだけど具合が悪くなって休んだみたい

見るからに元気そうだけど、

今、館には数人の使用人と私とばぁうくんとてるとくんの少人数

奥様と旦那様と皆は朝早く出発していた

ちゃんとお見送りはしたから大丈夫

ば「ね～、ひま～」

て「わかるぅ～」

でも、

貴「あの、それ私の部屋まで来て言う必要ありますか？」

皆が出掛けて数時間
2人は何故か私の部屋に来ていた

ば「だって、この人数だし外に行ってもやることないし～」

て「それだったら室内で遊ぼってなって、取り敢えずここにきた！！」

ばぁうくんが言ってることは分かる
けど、てるとくんは突発過ぎる……

貴「じゃあ、お喋りでもしますか？」

ば「お！いいね～」

て「ばぁうくんの秘密暴露してあげるよ」

2人とは今まであんまり話してなかったからいい機会かも
これを機に少しでも打ち解けられたらいいな

時間の流れは早くてあっという間に時間は過ぎていった

そこで私は気になってた事を聞くことにした

貴「あのさ、貴族って大変じゃない？」

ゆきむらくんとかそうまくんの事で元々気になってた
私はそういう家庭じゃなかったから詳しくは分かんないし……

ば「……結構大変だよ」

ぎこちない笑顔
聞いちゃいけなかった、よね

て「…………ちょっと話してもいいかな？」

神妙な顔付き

やっぱり2人にはタブーだったみたい

て「僕ね周りの人達に頑張んなくていいって言われてるんだ。僕が使えないから……」

違うよ、そう口を開こうとした
でも、

ば「ちげぇよ。役立たずは俺。俺が一番駄目なんだよ……

俺、何しても褒められないから……。勉強を頑張ってもそまが褒められる。運動を頑張ってもしゆんやまひが褒められるんだ……」

貴「違う、違うよ………！！」

つい口を開いてしまった
でも、言わなきゃいけない気がする

貴「2人は私からしたら充分凄いよ」

優しく微笑む
笑顔は人を安心させるから

貴「てるとくんは頑張らなくて良いって言われて悔しくなかったの？」

て「悔しいよ……」

貴「ばぁうくんも周りの人と比べられて悔しくなかったの？」

ば「悔しいに決まってるだろ」

貴「だったらこの1週間で周りの人達見返してやろ！！」