吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ18)

今日:3 hit、昨日:19 hit、合計:79,927 hit

-13- ページ18

今日は朝から首都へ出掛けるみたい。

首都は森を抜けた所にあるから私の町と真反対にあって、人間と吸血鬼が共存してるらしい
やっぱり、私の町だけが可笑しかったんだ……

首都へは奥様方が知り合いの店に用事があるらしい

私達は本来家でお留守番だったけど、まひとくんが行きたいと言ったので、皆で行くことになった

その代わり、私達は奥様方とは別々で観光

私は初めての首都だから観光は嬉しい

私達は馬車に乗って首都へ向かう
1時間程で着くみたい

首都に着くと奥様方とはお別れ
そして私達は執事さんと観光

首都にはお店が沢山かあって楽しそうだった

それに幸せそうな家族が多くて羨ましい、なんて

「では、はぐれないように手を繋いでくださいね」

ま「Aちゃん！繋ご！！」

今まであまり話していなかったまひとくんが誘ってくる
ここで断るのもあれだからから受け入れた

皆で色んな店を見ていると突然引っ張られた

犯人はまひとくん

引っ張られて行く中、皆の方を見ると気付いたのかそうまくんが叫んでた
でも、人が多くて見失う

まひとくんがやっと止まってくれた
足が疲れた……

でも、なんで急に……？

ま「待って、これ僕もはぐれてる……？」

貴「え、うん……」

ま「嘘！！も～！君だけ離そうとしたのに……僕まで巻き込まれちゃったじゃん！」

貴「へ？」

突然の事で間抜けな声が出る
君だけ離そうとしたのに……？つまり私を迷子にしようとしたの？

聞こうにもまひとくんは泣いてるのか、下を向いていた

道は覚えてるし、……うん。

まひとくんの手をとって歩き出す
迷子になったらその場を動かない方がいいけど、この状況でまひとくんと2人きりは辛い

走った道を歩いていると後ろでまひとくんが口を開いた

ま「……ごめん。」

貴「いいよ、別に」

でも、なんで離そうとしたのかは不思議に思う
気になるけど今は聞かない方がいいよね……

ま「……ごめんね、本当に僕が悪いんだ。お母様をとられる気がして……。」

貴「とられる気？」

私はもちろん取る気なんてない
私には本当のお母さんがいるから……

ま「だってお母様は最近ずっと君のことばっかり！
いつもなら僕らを第一優先してくれるのに……
君がきてから変わっちゃって……」

そういうことね……
分かっちゃうな、その気持ち

私も妹ができてお母さんがずっと妹(お腹の子)ばっかり構ってて……

私も嫌だったよ、お母さんが取られた気がして