吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ17)

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そうまside ページ17

『流石ナイト家の長男』

『ナイト家もこれで安泰ね』

『そうま様ですか?私、○○家の___』

みんな、本当の俺を見てくれない
見てくれるのは次期当主になる俺(吸血鬼)だけ

貴族の同年代で集まった時だってそうだった
近づいてくる人はみんな仲良くなって恩を売りたいだけの奴らだけ

でも、お父様の期待に答えなきゃ

だから辛いけど図書室へ勉強しに行ってみたら、寝ているゆきむらと本を読んでるあの娘(あのコ)がいた

一応使って良いか許可を貰う
貰えなかったら他のところ探さないとだしな……

でも、許可は案外直ぐ貰えた

勉強をしようとしたが、あの娘が一緒に勉強してきても良い？って聞いてきたから快く引き受けた

静かにしてくれるなら別に平気だからな

1時間立つとあの娘が話し掛けてきた

何故か、あの娘になら全部話せる気がして本音を全て吐き出した

やばい、やってしまった
絶対引かれる
だって俺(次期当主)はこんな事で弱音を吐かない

1人で勝手に悔やんでるとあの娘が口を開いた

貴「私ね、弱音を吐くのは仕方ないと思うの
吸血鬼だってロボットじゃないんだから感情はあるし。

だからさ、この世には完璧なんてないんだよ。
弱音を吐かずに頑張るそうまくんも皆を見ててちゃんとお兄ちゃんをしているそうまくんも貴方だけ

私はそういうのを引っくるめてそうまくんが大好きだよ！

……ごめん。意味分かんないよね！」

胸の中で何かが動いた気がした

貴「だからさ、私の前だけでもいいからそのままのそうまくんでいて……」

何かが溢れてくる
言葉で表せない淡い気持ちが－－

その後は気を遣ってくれたのか休ませてくれたあの娘

ゆきむらの隣で寝てると何かに撫でられてる気がした

きっとあの娘－－Aだよね

優しくて、落ち着く

そのまま眠ってしまった－－－－

優しいAは部屋まで連れてってくれた

でも何故かゆきむらとも手を繋いでた
俺だけでいいだろ……

Aが去った後にゆきむらが口を開いた

ゆ「……Aって凄いよね。」

そ「嗚呼、なにか特別なものを感じるよ……」

誰にも渡したくない……なんてな、