吸血鬼な6人と生贄な少女【騎士A 】 (ページ16)

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貴女「……って、ごめんなんか訳わかんなくなっちゃったね」

それに私、急に熱くなってどうしたんだろ
いつもならあんなこと言わないのに……
ちょっと恥ずかしい、

私、ここに来てから変わったのかな？

なんて考えながらそうまくんの方を見ると少し震えていた
しかも、涙目

そ「…ありがとうA………！俺、Aと話せて良かった……」

貴「ふふ、そっか。じゃあさ、話してて疲れたから、ちょっと休憩しない？」

そうまくんは辛いのに勉強してるし……
ちょっとぐらい休ませても平気だよね

私は自分にそう言い聞かせてそうまくんの手を引っ張ってゆきむらくんの隣に座らせる
驚いてたけどすぐ理解をしたのか、目を瞑った

そ「……ごめん。良かったら手、握っててくれない？」

子犬のような顔でお願いされる
こんなこと前もあったような……

断れる訳もなく手を握る事にした

やばい、なにこの気持ち
撫でたい衝動にかられてる

これが、母性……

そうまくんを見るともう寝ているのか静かに寝息を立ててた

ふわふわしている髪を撫でてみる
さらさらしてて気持ちいい
試しにゆきむらくんの髪も触ってみるとこっちもさらさらしてて気持ちいい

って、こんなことしてる場合じゃない

起こさないように慎重に手を離し、再び本を手に取る

取った本は「メイドの基本」という本

私がここにいるのはメイドになるためだし、それに今はまだ小さいからお客様としているけど……

大きくなったらここでメイドになって(予定)恩を返さないとだからしっかり勉強しないと！！

本を読み終わり、時計を見ると17:50

もう、そんな時間なの……！？
そろそろ部屋に戻らないと……

急いでゆきむらくんとそうまくんを起こす
2人とも本当に綺麗な顔

ゆ「んっ……」

そ「ふわぁ、」

ゆきむらくんは当然かのように手を出してきて、そうまくんは大きく欠伸をしている

ゆきむらくんの手を掴んで体を起こしたけどそうまくんも寝ぼけているのか手を伸ばしてくる

あんな話をした後だしと、手を握った
どうせ今日だけだからね

右手にはゆきむらくん、左手にはそうまくんを連れた状態で部屋に向かう

貴「じゃあ、またね」

ゆ「ん～」

そ「今日はありがとうな。」

手を振って別れる

ここに来てから楽しいことが沢山
お母さんに報告したいな……