この番号 ページ29
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「じゃあ、あなたの後輩の彼女の件も話ができない事になりますけど…いいの?」
「私が1人で行くことに何の意味があるんですか?」
「だって、Aちゃんの大事な彼氏の話もしますからね。
秘密のお付き合いの話を他のヤツに聞かれたら困るでしょう?
僕はAちゃんの事を考えて、こう言ってるんですよ(笑)…ふふふ」
笑い声が電話越しに聞こえる。
ハマダさんの言葉には、全然信ぴょう性が感じられない。
1人でなんて、やめた方がいい。
行くのなら、ニッシーくんも一緒だ。
隣で“Aさん1人はダメっすよ!”と、ニッシーくんも首を横に振っている。
「とにかく、1人では無理です。行くなら誰かと一緒です!」
言い切ると、ハマダさんが電話の向こうで「…ふうん。そう…(笑)」と意味ありげに笑った。
「まあいいよ。1人で話を聞く気になったら、いつでもこの番号に掛けてください。
…じゃあね。Aちゃん?」
+++
「Aさん1人で…って、なんすかそれ!!」
ニッシーくんは、ハマダさんの態度にひどく腹を立てていた。
「なんか、すっげーヤな感じのヤツっすね!!何考えてんだか!!
そんなヤツの話なんて、聞かなくていいっすよ。
絶対ろくでもない危ないヤツっす。Aさん、断って正解っす!!」
「でも、せっかくアイちゃんのことが分かる最後のチャンスだったかもしれなかったのに…
本当によかったのかな…」
ハマダさん以外には、もうアイちゃんのことを訊ける人はいない。
それに…和也のことって…。
ハマダさんは何を知ってるんだろう…?
大事な話って、一体どんな話だったんだろう…?
「アイのことなら、大丈夫っすよ。
家族以外に、Aさんだって、俺だって、みんなついてるんすから。
だいたい、なんであんなハマダみたいなヤツに惚れたんだか…。
俺の方が数段イイ男なのに、アイがバカなんすよ、バカ(笑)!」
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kico(プロフ) - なるさん» 書いてるうちに悪役に心情移入してしまい、だんだん実は良い人だった設定に変わってしまうことが私はあるんですけど(元カレくんとか。笑)、ハマダは、そうなることはないでしょう(笑)。こういう人まず居ないだろうからその分最後まで悪役をしてもらう事に(笑)。ふふふ (2015年5月7日 9時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» この章と次の章は楽しくない展開が続いています…ごめんなさい;;それを過ぎたらいつもの私の妄想路線に戻るはず!きっとここで感じた事がきっと今の2人の土台にあるから揺るがないんだと信じて書いています(と書くと大袈裟だけど何となくそんな感じで。笑)。 (2015年5月7日 9時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - kicoさん、おはようございます(^ー^) 是非ともハマダを痛めつけちゃって下さい(笑) 何処まででも追いかけますょ~(*≧∀≦*) ドキドキしながら待ってます♪ (2015年5月6日 8時) (レス) id: a4e0b0ea69 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 主人公ちゃん…二宮さんに迷惑かけないように自分にできることを、、って頑張ったのに…。辛い展開で涙が(´;ω;`)それにしてもハマダ…なんなんだ!!← (2015年5月6日 0時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - なるさん» なるさん、こんばんは^^!ハマダめー(怒)!!ですよね。彼には鉄槌が下るハズ(ふふふ。笑)ですが、まだ先は長い^^;次章もまだ同じような雰囲気ではありますが、よかったらぜひまたお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2015年5月5日 3時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kico | 作成日時:2015年4月24日 23時