どした？ ページ7
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久しぶりに会えたってのに、玄関で顔を合わせてロクに話もしないままこーなっちゃって、呆れて怒って帰ったとか？
…や、そんなことで怒ったことも帰ったこともこれまで一度もないし…っつーか、何言ってんのよオレ、そもそもAんちココじゃんか…。
寝ぼけた頭でくだらないことをツラツラ考えていたら、すっかり目が覚めた。
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目を開けて確認する。
やっぱ、腕にAがいない。
シーツの温もりがほんのりしか残ってないってことは、そこそこ時間経ってるってことで…。
確かにそのまま一緒に眠りに落ちた。
ピッタリくっついて離れないAを抱きかかえたまま、明日の朝はこっちにマネージャーが迎えにくるから…って、それに合わせてアラームをセットして目を閉じたのを、しっかり覚えてる。
それなのに…
え？どこ行ったっての？
急に不安になって、思わず身体をそっと起こしてみると…
Aは、白いブランケットを素肌に纏い、間続きのリビングで僅かに細いカーテンの隙間から外を見ていた。
その横顔はどこか儚げで悩ましく。
微かに届く少し欠けた月の青い光を浴びて、白い肌がより白く透けて見えて、思わず息を呑む。
声を掛けたら消えてしまいそうで…
でも、今この腕に抱き留めておかないと失ってしまいそうで…
静かにAに近づいて、後ろからそっとその折れそうな白い背中を肩から抱き締めた。
「…和…也？」
ビクッと震えたその身体は、きっと冷え切っているに違いないと思ったのに温かくて…
「A…」
オレの身体に馴染んですっぽり収まるこの感じ…。
背中越しに首筋に顔をうずめる。
愛しい…
オレが何よりも守りたいヒト―――――…
「？…やだ、どうしたの？」
「お気に入りの安眠枕が勝手に居なくなっちゃうから、目が覚めたんですけど。どーしてくれんの…」
「…もう(笑)」
「……」
クスリと笑みを零したAが、さり気なく反対側を向いて自分の頬に手の甲を当てようとして。
その右手を静かに絡めとって顔を覗き込むと、慌てて逸らす。
しっかりと抱き締めて、追い掛けた唇をそっと瞼に落としてみると、拭ったばかりの雫の軌跡。
Aの身体がまたピクリと震えた。
「…やっぱりね。どした？なんで泣いてんの？」
＋＋＋
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kico(プロフ) - 莉依さん» わーい、莉依さん待っていてくれてありがとう＞＜！嬉しいです！！ (2020年9月7日 0時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
莉依(プロフ) - お待ちしてました＼(^-^)／ (2020年9月5日 23時) (レス) id: 5677d3abc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - はい！次も楽しみにしていますね！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 0949fb1976 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ミントさん» ミントさん、こんにちは^^キューンとしてもらえたのなら良かったです^^＊壁話の続きは準備に時間を頂いてその分スピードアップして駆け抜けたいと思っています。甘い終着点までお付き合いいただけたら嬉しいです＞＜/// (2015年4月1日 4時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ひいさん» ひいさん、こんにちは^^リアルタイムに浸っている妄想を形にしてしまいました///その時点で書きたい話を書いているので時間軸を行ったり来たりしていますが、リアルタイムな話もいくつかあるので、また良かったら覗いてやってください^^ (2015年4月1日 4時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年3月30日 12時
