むしろ、真逆。 ページ6
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そうして過ぎていった3週間。
昨日は、ついにそのドラマのクランクアップだった。
ラストカットは深夜になる予定だったのが運よく巻いて、夕方で撮了。
予期せず早く帰れることになった。
明日の帰りにAがオレんちに来る約束をしてあるのに、移動車に乗り込んだ時に頭に浮かんだことが顔に出てたんだろーね。
分かれ道の交差点で、勘のいいマネージャーに「二宮さんどうします？今日も左折でいいですか？」なんて聞かれて、つい、右折をお願いしてAんちの方で下ろしてもらい、今に至るワケで。
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久しぶりの小さなエレベーターに狭い廊下。
逸る心で速足で歩き、久しぶりの合鍵を取り出した。
この部屋に入り浸って通ってた頃がすんごい懐かしい。
思いついて電話入れたのも直前、車の中からだったから、いきなりこっちに来たオレにAはめちゃくちゃ驚いてた。
ビックリした顔で出迎えてくれて、玄関先だってのに、うるうるした瞳でAからオレに抱き着いてきて。
『なーによ、どーしたの(笑)？ん？』
苦笑して細い肩を両手で抱き締めると、慣れ親しんだ甘くていい匂い。
くしゃくしゃな顔して額をオレの胸にこつんと付けてくる、その仕草が堪んない。
久しぶりに触れた唇と漏れた吐息から気持ちが溢れ出るように伝わってきて、もうオレも言葉にするより先に全部こっちに込めて何度も何度もキスをして、あっという間に止まらなくなった。
そのままゆっくり話をすることもなく、久々のシングルベッドで一緒に過ごしたんだっけ……。
＋＋＋
今考えてみると、Aの様子がどこか違った気がする。
久しぶりに会ったし、いきなり来て驚いただろうってのはあるとは思うけども。
途中、ベッドの上で涙をぽろりぽろりと零し始めたから『え？ごめ…痛い？』って慌てて訊くと、『違うの、そうじゃなくて…』『止めないで…大丈夫だから…』って。
首を横に振って、ぎゅっとしがみついてきて…
嫌がってるとか痛がってる風には全然見えなかった。
むしろ、真逆。
Aは熱を帯びて潤んだ眼差しで何度もキスを欲しがってくれて、オレはそんなAが新鮮で、そのまま焦らして攻めて揺さぶって…。
………。
でも、いま思い返してみたら…
久々で夢中になってて、最後、すっげ強引にオレのペースに持ち込んで終わった気もする…。
この数週間足んなかったAで満たされて、オレとしては気持ちめちゃめちゃ入ってたんだけど、まずかった…？
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kico(プロフ) - 莉依さん» わーい、莉依さん待っていてくれてありがとう＞＜！嬉しいです！！ (2020年9月7日 0時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
莉依(プロフ) - お待ちしてました＼(^-^)／ (2020年9月5日 23時) (レス) id: 5677d3abc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - はい！次も楽しみにしていますね！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 0949fb1976 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ミントさん» ミントさん、こんにちは^^キューンとしてもらえたのなら良かったです^^＊壁話の続きは準備に時間を頂いてその分スピードアップして駆け抜けたいと思っています。甘い終着点までお付き合いいただけたら嬉しいです＞＜/// (2015年4月1日 4時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ひいさん» ひいさん、こんにちは^^リアルタイムに浸っている妄想を形にしてしまいました///その時点で書きたい話を書いているので時間軸を行ったり来たりしていますが、リアルタイムな話もいくつかあるので、また良かったら覗いてやってください^^ (2015年4月1日 4時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年3月30日 12時
