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黄色い光が煌めくAの白い手の甲を目線の高さまで持ち上げた。
そっと口付ければ、自然に溢れた愛の言葉。
ゆっくり手を離すと、Aは渡した時と同様に胸の前で左手の甲とブレスレットに右手を添え、ほろほろと涙を零しながら愛おしそうに抱きしめていて…
それ見てたら、これまでのことが一気に心の中に押し寄せてくるもんだからさ。
ああ、やっぱすっげー好きだな…なんてね。
顔が緩んで、照れくさくてたまんない。
「さ、オレだけじゃなくアナタもだよ。
うちの事務所の“簡単じゃない”ってめっちゃ大っ変なのよ。さ、ちゃーんと一生ついて来れっかなー(笑)？」
もう十分知っての通り、オレすんごい我儘だし。アナタ諸々覚悟してなきゃだよ？…なーんて、偉そにおどけて見せると。
Aは涙を拭いて笑顔を見せた。
「覚悟なら…もうできてるよ」
「！」
そっか…“覚悟”…
『たとえ先でもっと苦しい選択が待っていたとしても、私は二宮さんの味方で居たい。私から手を離すことは絶対にできません。それだけは譲れません』
事務所に呼び出されたAが、たった1人でマネージャーと対峙したあの時の言葉。
機材置き場のインカムでこっそり聴いたAの声を思い出す。
…そうだったよね。
アナタはもうずっと前から覚悟を決めて、オレと約束したこと守り通してくれてんだもんね…
「…だな」
「え？」
「や、こっちの話」
ふはっと笑うと、Aもまた笑い…
オレに向き直った。
「ありがとうね。まさかこんな提案をしてもらえるなんて思ってなかった。すごく嬉しい」
「A…」
私も確認させてね、とAが言う。
アイちゃんたちを見て改めて思ったの。
私が本当に欲しいのは、和也と一緒に居られる日常。
結婚がゴールなんかじゃないんだなって…と。
「もちろん形に憧れはあるけれど、和也との未来であることが何より大切で…それがどんなカタチだったとしても、きっと私は幸せだと思う。だから…」
「わかってますって。おんなじなのよ。だって、オレもAとの未来が欲しんだもん。
だからね、あげるよ全部」
言葉尻に続けたものの、しっくりこなくて言い直す。
「…や、違うな。オレが両方あげたいの」
「和也…」
「我々の未来も、胸を張れる形ってやつも。Aに両方あげたい。
だからオレに努力させてよ」
「う…」
綺麗な瞳にまた涙が盛り上がり、ありがとう…とAが頷いた。
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kico(プロフ) - 麻衣さん» 麻衣さん、こちらこそ長い間ありがとうございます！そうですね、ラストはリアルタイムのお話を経て今へと繋がっているので、一途な2人の未来をそのようにおっしゃって頂けてとっても嬉しいです(〃ω〃)これからもきっと2人で手を取り合って歩いて行くのだと思います^^＊ (2020年6月9日 10時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - すりおろし梨。さん» →2人で大切に生きてゆくのだと思います。そして正々堂々と他の4人と共に欲しい未来を手に入れるのでしょう(*´ω`*)現実はいろいろありますが、リアルの二宮さんも本当の意味で幸せであってくれたらいいなと私も同じく願っています。本当にありがとうございました♪ (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - すりおろし梨。さん» 梨さーん！最後までお付き合いいただきありがとうございました(感涙)！梨さんのコメントにもたくさん励ましてもらってきました。とても心強かったです。なんとお礼を言ったらいいか^^＊この話の2人はこれからも周囲の人々に感謝しつつ閉ざされた世界での幸せな時間を→ (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 沙羅さん» 長い間ありがとうございます！嬉しいお言葉に涙が！！こんな彼女だったら…こんな恋愛だったら…と自分勝手な願望を詰め込んだ妄想なので沙羅さんに大好きだと思って共有して頂けていること最高に嬉しいですし、そんな風に言って頂けて照れます//でもとっても幸せ＞＜// (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 五十嵐 楓さん» 五十嵐さんありがとうございます！キュンキュンしてもらえました？わーい嬉しいな^^＊完全自己満足な妄想なのですが可能な限りリアルに寄せたフィクションを目指して書いているのでそう言って頂けて小躍りして喜んでいます(≧∇≦)嬉しいコメントありがとうございました (2020年6月9日 9時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2020年2月13日 23時
