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『うん…。
だけど、センター長さんやマサトから聞いた話だけで、全容もはっきりしないんだもの。人事に訴えようがないよ。
本当に何か裏があるのならセンター長さんが認めるはずがないし、マサトの話も証拠はないって言ってた。それに…』
――――お前が部長や人事に相談すれば、俺は全部話さなくてはならなくなる。あいつのことも含めてね。
別件だとしても、人事に話を持って行って、万が一マサトの口から私たちのことが漏れてしまったら…。
『…あー、だーいじょうぶだから(笑)』
それは杞憂だと一笑に付された。
『例えホントにイケメン君の口から何か漏れてしまったとしても、そんくらいこっちで何とかします。優秀なマネージャーだってついてますんで、余計な心配はしなくていい。無理に辞める必要もない。それにね。イケメン君はきっと何も言わないよ』
『どうして…？』
『すっげームカつくし、めちゃくちゃヤな奴だけど、そーいうとこはね。きっちりしてると思うよ。オレにはわかんの』
『和也…』
『だからさ、オレのことは気にしなくていい。深入りはしないってことだけ約束してくれんなら、Aの思うとおりにやって、辞めるも辞めないもその結果で納得して決めなさいよ。アナタの人生なんだからアナタに悔いが残んないようにね』
うん…。
深入りはしないよ。
自分の身は自分で守る、自分を大切にする。
和也と約束した私の覚悟。
もうミイナさんの時みたいな危険な真似はしない。
私は自分の場所から冷静に判断して、悔いが残らない決断をする。
それだけだ。
＋＋＋
「…先日のお電話で答えて頂けなかったことを教えて頂きたくて来ました。
今回の人事交流の本当の目的は、何なんでしょうか？」
「さあ…なんだろうね。それは貴女が正式にうちに来てくれると決まるまでは何とも言えないかなー」
煙に巻くような言い方…。
そんな言い方をされたら、ますます逆指名なんて胡散臭く感じてしまう。
「理由なんて気にしなくていい。言ったでしょ？
貴女の即戦力を評価したのは本当だよ。それに、貴女なら俺のことをわかってくれる気がするのも、貴女自身に興味があるのも本当。
一緒に仕事をしてみない？素直にそう思って誘わせてもらったんだけど」
「…そのような答えしか頂けないのでしたら、逆指名に不信感しか持てません」
「ふーん、どうして？」
センター長さんは、さほど驚いたようには見えなかった。
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
