貴方の事が大好きです。(Tomohiro.K)

43.僕の特権(木暮side) ページ4

〈木暮side〉


柿｢ゆ、ゆず、ゆ、ゆずっ……ゆっ…｣


木｢ダメですよ！ボス！！｣


今はボスと練習中。


なんの練習かと言うと、


長ーくなるんだけど…


どうも七草さんから貰ったチョコレートの


メッセージカードの最後に“ゆず子”


と書いてあったらしい。


それでボスは“七草さん”のことを


“ゆず子さん”と呼びたいらしい。


でもなかなか言えないと…


木｢ボス！いきますよ…せーの！｣


柿｢ゆず子さんっ！！！｣


木｢おぉ！いいですよボス！！頑張って下さい！｣


ボスのそんなとこも可愛いなぁ…♪


下の名前で呼ぶってそんな難しいことかな？


だって僕AちゃんのことAちゃん


って下の名前で呼んでるし…


あっ！七草さんが帰っちゃう…！


ボス早く…！！


柿｢ゆ、ゆず…ゆず……ゆずっ、ゆ…ゆずゆ！｣


七｢柚子湯？｣


あぁ…！もう何やってんだかボス……


また練習だなぁ…これは。


「木暮先輩お疲れ様です(笑)」


木｢あっAちゃん…コーヒーありがと｣


「いえいえ、大抵のことは察しました(笑)」


木｢そっか……ボスどーすればいいかな？｣


「だったら私で練習すればいいんじゃないですか？」


木｢えっ………!?｣


だ、ダメダメダメーーーーー！


いくらボスだろうとAちゃんを


下の名前で呼ぶこもは許さない…！


歳が近い僕だけの特権を…ボスにも……！


木｢そ、それは無理だよ…！｣


「なんでですか？」


はぁ……この子は自分の可愛さ分かってないよ…


木｢ボスにとってAちゃんと七草さんは違うでしょ？Aちゃんは事務員、七草さんは好きな人でしょ？｣


「た、確かに………」


あー！よかったぁ……！！


これでなんとか僕だけの特権は守られた！


にしても…ボス大丈夫だろうか………

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