66.行ってきますのチュー ページ28
全｢ごちそうさまでしたー！｣
はぁ……何度か祐人さん呼びを春木さんに
振られたがなんとかその話題から
離れさせて間一髪。
み＆翔｢｢いってきまーーす！｣｣
「いってらっしゃーい………と」
いってきますの言葉と同時に
２人は会議室の外に出ていった。
「春木さん何してくれるんですか！？」
木｢そ、そうだよ！春木くんのせいで…！｣
春｢お二人さーん？まだ家族ごっこは終わってないけど？ほら愛する旦那に行ってきますのチューは？｣
こ、この人……！
何してくれとんじゃ………
ふと外を見ると翔太くんとみゆちゃんも
こちらをドアの透明な部分から見ている。
こ、これは…やらなきゃダメなのか…？
高校時代私は演劇部に入っていた。
文化祭では白雪姫という無難なやつをやって、
その時に見事主役に選ばれた。
その相手の王子様役の人見くんとは
キスした……っけ？
キス………して……………
(回想)
人｢なんて美しい女性なんだ………｣
人見くんと私はキスを………
「人見くんどーする？」
人｢これ客席近いからしなきゃじゃない…？｣
人見くんが顔を近づけてくる間に
小声で会話していた。
人｢葵ちゃん……ごめん！｣
人見くんと……キス………
してたわ。
「こ、木暮先輩…！さすがに直はアレなんでティッシュ１枚で失礼します！」
木｢えっ………うん｣
私たちはこれから何かと戦うような
空気だった。
いや戦っていたのかもしれない。
自分の勇気の無さと。
「祐人さん……いってらっしゃい」
ティッシュ１枚の向こう側の人を思って
私はティッシュに包まれた頬にキスをした。
…………はずだった。
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タピオカ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！やばいと言っていただき嬉しいです！ (2017年6月18日 1時) (
レス) id: 8c5a0cce2f (このIDを非表示/違反報告)
るな - まぢやばいです！ (2017年6月14日 21時) (レス) id: 8884997e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タピオカ | 作成日時：2017年4月10日 20時
