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(( 永瀬 side ))
先生「 テスト返すでー
今日の放課後から1人ずつ面接なー 」
期末テストが終わっていよいよ志望校を
決める時期に入ってきた俺たち中学三年生 。
面接もテストの結果と志望校のレベルを
比較しながら担任と相談するんやろな 。
一応 、俺はAの高校を
進路調査で第一志望にしたわけやけど 。
無理やからやめとけって言われそうや 。
どうしよ 。
先生「 永瀬ー 」
廉「 … はい 」
手渡される期末テストの成績表 。
柊和「 どう? 」
廉「 ………… 」
柊和「 あ 、聞かん方がよかった …? 」
廉「 …… いい 」
柊和「 え? 」
廉「 めっちゃ上がってる …! 」
元が悪かったのもあるんやけど 。
返ってきた結果は
それはもう予想以上の成績やったわけで 。
… 当然のように頭に浮かんでくるAの顔 。
あいつのおかげやな 。
廉「 今何してるんやろな … 」
そんなことをふと思って
ぎゅっと胸が締め付けられた 。
──── 数日後の放課後
先生「 さぁ永瀬 。
俺はお前と一番話がしたかったんや!」
廉「 な 、なんすか先生 。
成績上がったんやから怒らんといて下さいよ 」
先生「 そのことなんやけどな 。
今のお前の成績とやる気やったら
もっと上の高校目指せると思うねん 」
廉「 …… まじすか?
え 、ほんまに言うてるんすか 」
先生「 ほんまやで 。どうや?
お前もっと上行く気ないか? 」
廉「 …… 」
いつになくピリッと締まった空気が
俺と先生の間を通り抜ける 。
… でも先生にここまで言われたところで
俺の意思は変わらなかった 。
廉「 俺 、今の志望校に行きたいんすよね 」
こないだ紫耀と諦めへんって決めたばっかやし 。
廉「 そこじゃないと頑張れないんすよね 。
意味わからんかもしれないですけど 」
俺の成績が上がったのは
他でもない 、あいつのおかげやし 。
先生「 … そうか 。わかった 。
ま 、お前の意思が第一優先やからな 」
廉「 絶対!志望校受かりますんで!」
先生「 わかったわかった 。
… あ 、せやったら成績トップで
合格目指してみたらどうや?」
廉「 え 、なんかメリットあるんすかそれは 」
先生「 あるある 。成績トップで
合格した生徒はな ──── 」
… 次の日から俺は 、なんとなく
成績トップ合格を志すようになった 。
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梨菜(プロフ) - 続編お願いします! (2015年9月1日 3時) (レス) id: 59f7b61e90 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 続編がみたいです!! (2015年8月27日 17時) (レス) id: 5d15abddd3 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - この二人が付き合ってからが知りたいので、続編もしくは番外編を書いていただけないでしょうか?? (2015年8月25日 18時) (レス) id: 6a66c09535 (このIDを非表示/違反報告)
rumi(プロフ) - 赤色ジャス民さん» 「君を呼べば」は現在更新停止中です、、、更新再開まで非公開にしています、すみません…>_<… (2015年8月1日 12時) (レス) id: 74a2f70132 (このIDを非表示/違反報告)
BlueVenus - ニヤニヤしました(/ω\) (2015年8月1日 8時) (レス) id: cd5d5c1f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつめ | 作成日時:2014年1月20日 3時