検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:11,242 hit

ページ11

立ち上がって不死川さんの背中をさする。









「すみません…頃合いを考えて発言するべきでした…」









手元からハンカチを出し渡す。


それを噎せながら受け取ってくださった。









「悪ィ、ありがとな。



だが、その話は断る。

藤堂も聞いてんだろォ?」









お館様の姪ということもあって 苛立ってはいらっしゃるが、そこまで強く当たられない。



申し訳ないけれど、今はそれを全力で使わせていただく。









「はい、しのぶさんに聞きました。

前回の失敗を考慮し、今回は皆さんで一緒に鮭大根を作ろうかと思っておりまして。」









「はァ?冨岡と一緒にかァ?


やるわけねェだろ。」









流石に血管を浮き出させて怒っていらっしゃる。









「そんなことを言われてしまうと悲しいですね……



そのついでと言ってはなんですが、皆さんの好物も一緒に作ろうかと思っておりまして……

それでも嫌でしょうか?」









抑えていた雰囲気も声も全て元に戻し、お館様の姪であることをうまく利用する。


しのぶさんも不死川さんにはそれが一番効くと思うと仰っていた。



案の定、言葉を詰まらせた。









「藤堂ォ……わかっててやってんだろォ。


クソが…」









「不死川さん、冨岡さんとは少し距離を取っていただいても構いません。


再び接触禁止にさせるわけにも行きませんし。




ただお館様の指令です。

他の方はきっと受けてくださると思います、不死川さんだけ参加していないとお館様に悲しそうな顔をされてしまいます……」









弱みであろう、というところをこれでもかと攻める。


申し訳なさで心はいっぱいだけど、実際他の人はきっときてくださる。



伊黒さんもしのぶさんの言い方だと 蜜璃ちゃんの参加をちらつかせれば 大丈夫なはず。

蜜璃ちゃんが断ることはきっとない。




無一郎くんは興味はないけど、お館様の命であれば大丈夫。

非鳴嶼さんも同じだ。





問題の冨岡さんも後で直に会いに行ってなんとか呼べれば問題はない。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 産屋敷家 , 番外編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒイロ | 作成日時:2020年4月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。