皆を守りたい柱

朧月 ページ34

腹が煮え繰り返りそうになる程苛立ってくる





『人は…死して託すことで人生なんだ…

"人"と"生"きる事で幸せを噛み締めているんだ

技の保存や肉体の保存云々で永遠に生きるなんて

お前の糞みたいな観念を俺らに押し付けるな！』





悲「そうだ龍造寺…

そしてお前は一つ虚偽を述べたな」





黒「何を言う…私は何一つ偽ってなど…」




悲「例外はいたのだろう

痣を持ち二十五を過ぎて尚生き続けた者がいた」






上弦の壱は黙る





図星なのか…？





悲「動揺したな

私の読みは適中のようだ…な…」





悲鳴嶼さんが言い終えると同時に刀が首に向かれていた




『悲鳴嶼さん！！』




悲「…！！」






悲鳴嶼さんが何かを言おうとしたが



斬撃が早すぎて避ける事に精一杯だった









__






不死川さんも傷を縫い終え玄弥君も回復していた



悲鳴嶼さん、不死川さん、俺には痣が発現しており



上弦の壱の服を斬る事に成功した



しかし不死川さんの指は二本斬れ



上弦も追い詰められているのか分からないが



攻撃が早くなる








『……糞ッ！！！』




悲「龍造寺！！」




『はい！』




悲「目を凝らせ！！極限まで刮目しろ！！」




『！？ 分かりました！！』







身体中の力を入れつつ目にも力を入れる


しばらくすると上弦の内臓や脈が見えるようになった


時透君が上弦と間合いに入ろうとする






悲「不死川！龍造寺！！」




『はい！』




実「！！」




黒「月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月」




『河の呼吸 陸ノ型 偃鼠飲河！！』



実「塵旋風・削ぎ！！」






1秒を繋げ！！


時透君が上弦と間合いを詰めるまで繋げろ！！









時透君は上弦に刀を入れる事に成功したが


足が斬られてしまった


銃声が響き上弦に纏わり付く木が生えた









『……！！』





頸に刀を向けれたがその瞬間


上弦は咆哮をあげ四方八方に斬撃を放った





『河の呼吸 肆ノ型 恒河沙！！！』







咄嗟に出したが俺は耳を斬られた







悲「龍造寺！！下がれ！！」









耳が熱い



何も聞こえない



時透君の刀は紅くなる



それを見た上弦はとても痛いのか反応が鈍る



動け 動け



下がるな



上弦に生えていた木はまた生えてきて



悲鳴嶼さんは鉄球で頭を飛ばそうとする



それに空かさず不死川さんも刀をぶつけ



刀が紅くなる

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