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第62.5話 ページ37

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「そっか…良かった」


「A、ありがとう」


炭治郎は律儀にお礼を言う


「私ね…炭治郎に話したいことがあるの」


「?…なんだ?」


これは別に炭治郎に言う必要は無いかもしれないけど…


「私、炭治郎が昏睡状態の間……鬼舞辻無惨に会ったの」


そう言うと炭治郎は目を見開いた


「!?……それは、本当か?」


「うん」


「大丈夫だったか!?」


炭治郎は私が怪我をしてないか心配してくれた


「大丈夫だよ。怪我はしてないし……交戦も無かった」


そう言うと炭治郎はホッとしたようだ


「誰か周りの人を鬼にはされなかったか?」


「されなかった。周りには人なんて居なかったし、私しかいなかったから」


「そうか……」


確か、炭治郎が鬼舞辻無惨と初めて接触した時には通行人を鬼にされたんだっけ…


「前に言ったこと覚えてる?」


「前に言ったこと…?」


「鬼舞辻無惨と対話がしたいって」


「!!……嗚呼」


炭治郎はちゃんと覚えていてくれたようだ


「鬼舞辻無惨と会って、対話をしたの」


「どうだったんだ?」


炭治郎は前のめりになりながら聞いてくる


「………」


言うべき…?もう支配できているって


支配……というか、私に好意を持たせているだけだけど


完全な支配ではないしな……


「そうね……鬼舞辻無惨と対話して目標ができたの」


「目標…?」


炭治郎は私の意外な返事に首を傾げた


「そう…。私の目標はね、この世界を平和にすること。争いとか……そういうのを無くしたいの」


そう言うと炭治郎は少し驚いたような顔をした。


そして、微笑んだ


「Aなら必ずできる!その為にも鬼舞辻無惨を倒さないとな!」


……やっぱり。


やはり、炭治郎は鬼を倒すことで平和な世界を作ると思っているようだ


普通に考えればそうだろう


「うん…そうだね。炭治郎も協力してくれる?」


「もちろんだ!俺も禰豆子を人間に戻すために鬼舞辻無惨を倒す必要があるから……だから、Aの夢に協力するよ」


本当に……どこまでも綺麗だな


「……ありがとう」


私が微笑むと炭治郎は少し頬を染めながら笑った


「……炭治郎ってさ」


「?……なんだ?」


「好きな人とかいるの?」


本当は分かっているけど


少し、意地悪な質問をした。

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Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです〜! (2023年1月24日 16時) (レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃんこ面白いです!神ですか?!って思いました!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます!面白いって言ってもらえてモチベ上がりました!更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました!すごく面白いです更新待ってます^^ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます( ; ; )更新頑張ってください!! (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年1月5日 23時

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