第46話 ページ14
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宇随side
「!?」
突然、屋根から音を立てて落ちてきたのはAの頸だった
「A!?」
「……ぁあ?」
その場にいた鬼と竈門は手を止めた
「俺たちを裏切った人間かぁ……直ぐ死んだなぁ赤子みたいに弱かったなぁあ」
「………」
死なせてしまった
俺は守れなかった
煉󠄁獄に何と報告すればいいんだ
合わせる顔がない
面のいい女だった
思わず接吻してしまうくらいに
得体のしれない女だったが、接してみると案外普通の少女だった
接吻は俺が初めてだったらしい
内心俺で良かったと思ってしまった
こいつの初めてをもらえて
俺という存在がAに刻まれて
__嬉しいと思った
「触んじゃねぇ!!」
鬼がAの頸の髪を掴もうとする
その手を咄嗟に刀で斬った
「……その手で触んな」
「……A……ッごめん、ごめん…ッ!」
竈門は己が護りきれなかった弱さを悔いて涙を流している
「……A、仇はとってやる」
俺はもう瞬きもしないその頸を撫でながら決意した
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「仇?……それって私のですか?」
___は?
目を疑った
何故だ?
おかしい……夢か?
確かに頸はここに転がっている
屋根の上から覗くのは胴と頸が繋がり普通に生きているAだった
じゃあそこに居るお前は……
誰だ?
しかも、よく見ると女の方の鬼の頸を抱えている
「……お前…Aか?」
屋根の上に立つ女に問いかける
「はい。宇随さん、私です。Aです。
____他に誰がいるんですか?」
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Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです〜! (2023年1月24日 16時) (レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
界 - めちゃんこ面白いです!神ですか?!って思いました!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます!面白いって言ってもらえてモチベ上がりました!更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました!すごく面白いです更新待ってます^^ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます( ; ; )更新頑張ってください!! (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年1月5日 23時