第44話 ページ12
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「というか……もう勝ってますよ」
本当は戦わずして勝つことがベストだったのかもしれないけど
堕姫と妓夫太郎の実力を生で見たかった
なにも無しじゃこの世界に来た意味無いし。
「どういう意味だぁあ?」
妓夫太郎は頬を掻きながら私に聞く
「どういう意味も何も……そのままの意味よ。あと、何度も言うけど私は鬼殺隊だから鬼にはならないよ」
「Aが拒んでも鬼にするから!鬼になれば人間の価値なんて忘れるわよ」
ここまで来ると少し面倒になってくる
好きは拗らせると厄介だ
「モテモテだなぁ?A」
宇随さんはからかうように言う
「そうですね……。まぁ、私が好きにさせたんですけど」
「それはどういう意味だ?」
炭治郎が刀を構えながら尋ねる
「支配能力を使って好意を持たせたの。宇随さんに報告しなかったのはこの好意を持たせている状態がいつまで続くか試したかったから」
「…お前なぁ」
宇随さんは呆れたように頭に手を当てる
「すみません」
「気にしてねぇよ。勝つ方法もうあるんだろ?」
「はい、もちろん」
宇随さんは少し呆れながらも許してくれた
堕姫と妓夫太郎は何を言っているのかまだ理解できていないようだ
「あの鬼は2人の頸を斬ることで消滅します。伊之助、善逸は堕姫を。炭治郎、宇随さんは妓夫太郎を攻めてください。私は全体の補助をします」
「上官は俺だが……まぁいいだろう!行くぞ!」
「はい!」
「子分が命令してんじゃねぇ!けど、今は従ってやる!」
「………」
全員が返事をした。善逸は寝ながら頷いた
「はぁ……?どいつもこいつも死になさいよ!!」
堕姫の言葉が火蓋を切った
激闘が始まった
私は全体が見える屋根に飛び乗る
「………あんなに華やかだった街が一瞬にして壊れるなんて……ねぇ?サムライソード」
「………」
先程作ったサムライソードに話しかけるが返事はない
「………」
私は全体の補助をするなんて言ったが具体的になにをするかは考えていなかった
なぜならもう私は堕姫と妓夫太郎の2人と契約は済んでいるからだ
私がしたいことはもう終わっている
あとは事の成り行きを見守るだけ
だからもう"勝っている"
「もう戻っていいよ」
サムライソードを泥に戻す
その場からサムライソードの人形は完全に消えた
本当になにをしようか
「弾でも打ってみるか」
折角だし、試したことの無い悪魔の能力を試すことにした
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Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです〜! (2023年1月24日 16時) (レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
界 - めちゃんこ面白いです!神ですか?!って思いました!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます!面白いって言ってもらえてモチベ上がりました!更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました!すごく面白いです更新待ってます^^ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます( ; ; )更新頑張ってください!! (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年1月5日 23時