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｢これはどう？｣
｢う〜ん、オッパに似合わない！｣
いい加減決めなさいよ！とグレーのビニー帽を雑に棚に戻すチョア。
そろそろ飽きたらしく、雑貨コーナーへ行ってしまった。
う〜ん。オッパのクリスマスプレゼント、何がいいかな……
センスの良いチョアに選ぶの手伝ってもらおうと二人で街に来たわけだけど、なかなか良いのに出会えない。
だってはじめてのオッパとのクリスマスだもん、喜んでもらいたいよね！
マフラーはオッパいつも可愛いのしてるし、このビニー帽も、やっぱりしっくりこない。
う〜ん、どうしようかな……
｢わ、これかわいい｣
ふと目に入ったベージュのミトンタイプの手袋。
｢なに？これにするの？｣
いつのまにか戻ってきたチョア。
ミトンを自分の手にはめて、｢先輩っぽくなくない？｣と開いて閉じてを繰り返す。
｢ううん。ジョンインに、って思って。｣
｢パンチプ？なんで？｣
｢だってジョンイン、自転車乗ってるくせに手袋してないんだもん。寒そうでしょ？｣
寒そうに自分の手を擦り合わせるジョンインを思い出す。
手袋買えばいいのに、めんどくさがって買ってないんだ。
｢とりあえずこれ買ってくるね！｣
｢は！？先輩のは！？｣
｢いいのないから次のお店で探す〜｣
｢え〜！？まだ行くの……｣
レジで綺麗にラッピングしてもらってる手袋を見て、ジョンインの喜ぶ顔を想像する。
ジョンインならきっと、喜ぶでしょ？
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作者名：きゃっち | 作成日時：2016年2月28日 16時
