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街はすっかりクリスマスムードで、イルミネーションで飾られきらきらしてる。
マフラー、手袋、イヤーマフの完全防備でギョンスオッパと手を繋いで町をブラブラ。
放課後、何をするわけでもなくただブラブラする。
気になるお店があったら入ってみて、お揃いのものを買ったり。
私はオッパとのこの時間が好き。
.
｢あ、A。終業式さ、講堂でライブやるんだけど見に来る？｣
終業式。またの名を、クリスマスイブである。
｢え！ほんと！？行く行く！｣
オッパの歌はたまに聞くけど、ステージの上で歌うのを見るのはスポーツフェスティバル以来。
生徒会の仕事があるから、定休演奏にはあんまり出ないらしい。
って、チャンベク先輩が言ってた。
｢楽しみ〜オッパの歌！
私オッパの歌声大好きだよ！｣
｢ふふ、じゃあ、頑張るね。｣
繋いでる手と反対の手で頭を撫でる。
｢それで、さ…クリスマス、本物のライブ行かない…？｣
マフラーに顔を埋めてボソッと言ったギョンスオッパ。
ピョコっと覗いてる耳がほんのり赤い。
私がこの間、今までライブに行ったことがないって話をしたのを思い出した。
｢もうチケット取っちゃったから、断られると困るんだけど…｣
｢い、行く！行く行く！
ほんとに！？すごーい！オッパチケット取っておいてくれたの！？｣
プッと吹き出して、よかったって笑う。
そんな、オッパの誘いを断るわけないじゃない。
ずっと憧れてた、恋人たちのクリスマス。
ギョンスオッパと過ごせるなんて、夢みたい。
繋いでる手に、ぎゅっと力をいれる。
｢楽しみだね、オッパ！｣
.
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作者名：きゃっち | 作成日時：2016年2月28日 16時
