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ジョンインside
｢は……？｣
｢だから〜A、あの先輩と付き合いだしたらしいよ｣
空いた窓からひゅうっと、冷たい風が入ってくる。
もう秋だなぁって、頭は冷静にそんなこと考えてる。
｢…いつから？｣
｢２週間前くらいだったかな？
ってかジョンイン知らないの？幼馴染みなのに？｣
クラスメートがパラパラと帰っていくなか、ずずーっとココアのパックを飲み干したセフン。
あ、部活行かなきゃ……
｢ちょ、ジョンインどこ行くの？｣
｢部活｣
｢今日無くなったって今朝言ったじゃん
ほら、ステージの照明修理があるからって……｣
｢は？そうなの？｣
なんだよ……
もう一度腰を席に落とす。
なんだろ。いま無性に踊りたい気分。
｢あ！！
ほら、ジョンイン見て！｣
セフンの声で窓の外を見ると、見慣れた後ろ姿。
隣には…少し小柄な、あの背中。
｢まぁ俺もチョアに聞いて知ったんだけどさ〜
俺たちに報告くらいしてくれればいいのに、ねぇ？
ちょっと、ジョンイン聞いてる〜？｣
｢なぁセフン、アイスでも食べて帰ろうか。｣
｢聞いてないし…てかアイス？寒くない？｣
そう言いつつも支度を始めるセフン。
その間にもう一度窓の外を見る。
…なんだよ、ニコニコして。
何で教えてくれなかったんだよ、おとといだって普通に俺ん家遊びにきたくせに…
モヤモヤとした煙みたいな塊が、腹の辺りでぐるぐる回ってる。
｢ジョンイナ〜行こ〜！｣
A達が正門を出たのを確認して、俺も席を立った。
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作者名：きゃっち | 作成日時：2016年2月28日 16時
