【黒バス】なんだかんだ、関わってますよね〜。

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来た道を素早く戻り隠れて

私は激しく動いた胸に手を当てた。



あー驚いた。


まさか黄瀬くんがいたとは思わなかったし。

しかも告白現場とかタイミング悪過ぎだろ私はよう。





気付かれないようにその場に留まるのは良しとして、会話を聞くわけにはいかないよね。



でも聞こえるどうしよ。






「あ、あのっ！
お試しでも良いの…あたしの事を知ってくれれば「悪いけど」




女子生徒の必死な声に


黄瀬くんの冷たい声音が被さった。



表情は分からないけど、とても鬱陶しそうなそんな声音。






「本当に、無理だから」



「…………！」






…アニメとか漫画でさ

黄瀬くんは語尾に「ッス」を付けるのが定着していたけど。


そもそもそれは敬意を表した人にだけで、寧ろそれ以外の人達にはタメ語なんだよね。



いや、タメ語が普通だけど。



何だかやっぱり、違和感がある。






「えっと、あの…」



「アンタを好きになる事は、ないから。

…………絶対に」



「……っ！！！」





あ、やばい。

こっちに来る。



私は慌てて、自動販売機の影に身を潜めた。

しゃがんで女子生徒が遠のくのを確認して、私は一息付き立ち上がり影から出る。





あっぶな。


見つかるかと思ったわ。






「何してんの？」



「…………！」





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