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獄寺Side
家に帰宅して、Aをソファーへ放り投げた。
文字通り投げられた彼女はくるりと受け身を取り、ソファーの縁に着地する。
「らんぼー！おーぼーっ！」
「やかましい！怪我してるトコ見せやがれ！！」
無理矢理、服を剥くと、彼女は「いやん、えっち」と言い、俺を茶化す。
あぁ、もう！
俺は仮面を剥ぎ取った。
「わ……隼人、いきなり何事っ！」
「馬鹿か、お前は！！！」
「な…なにさ、なにさっ！」
Aが、金色の瞳を瞬かせた。
そんな彼女の顎を鷲掴みにして、クイっと持ち上げる。
「……頼むから、大人しくしてろ」
「…へ……？」
至近距離の彼女の顔。
呆然と目を見開いていた。
しかし、次には、かーっと顔を赤くし、
「は……はい…」
なんて、素直に従う。
「怪我したトコは？」
「怪我、は、してないケドっ、なんかあちこち傷付いてるだけ！」
「は？」
「い、いきなりピリリってして、気付いたら怪我してた、みたいなっ！」
意味分かんねぇ。
俺が睨み付けると、Aは「本当だもん」と言って、ペロリと服を捲った。
いつもなら止めさせるが、それより先に目にしてしまったんだ。
真白い腹に、真一文字に引かれた、赤く血の滲む傷を。
「お前っ…！」
「知らないもん！あのヒバリって人のトンファーじゃムリでしょ？」
確かに。この傷は、どう見ても刀剣系によるものだ。
なら、と思考を巡らす。
Aと出会ってから、それらしい武器を扱う敵とは接触していない。
俺らと出会う前だとも思えない。出会う前なら、この間の仮入院でシャマルが気付くはずだ。
じゃぁ、いつ……。
その時だった。
「あー、それですね。昨日の夜だと思いますよ？雲雀くんとの戦いで傷口が開いたんでしょうね」
「っ？！！」
バッと、身を翻す。
俺の真後ろ。窓辺に……男がいた。
さっぱり切られた白の髪。銀縁の眼鏡の奥では、淡い碧眼が瞬く。
黒い外套が風にたなびき、首に吊るされた十字架が揺れた。
「ダレだ…！」
仮面なしのAを、自分の胸に押し付け、俺はありったけの声で叫ぶ。
男は困ったように微笑んだ。
「初めまして、獄寺くん。元、独立暗殺部隊ヴァリアーのウィルヘルム･プロムナードです」
そうして、男はスッとAを指差して、
「ヴァリアーの王様の命令で、狐狩りに来ました」
そう言った。
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紅うさぎ(プロフ) - ルフナさん» ありがとうごさいます(笑)更新スピードが落ちぎみですが、がんばりますね (2016年2月22日 14時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
ルフナ - あ"〜！やばい！きゅんきゅんする！ ほかの作品も見てますが、どれも大好きです！更新頑張ってください！ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 6b01876ca2 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 欺姫さん» 次続編なんですけど、様子見中です。。あとスマホにするかもなので、それからにしようかな……と。。 (2016年2月14日 12時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
欺姫(プロフ) - 面白かったです！続きは書かないんですか？ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 094ce2e26b (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - ZURAKO★さん» 獄寺はこわいけど優しさももっているんだと思います(笑 これは紅うさぎの会見なんで、本当はどうかわかりませんが、彼の印象がプラスになったのは嬉しいです (2016年1月16日 14時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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