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鈴の音が、鳴る。それが、戦端の合図。
手にあるのは、鎖鎌。
銀色の刃が、怪しく輝くのは…、早く刻みたいと願う、アチキの錯覚なのだろう。
なんて思いながら、ツーステップで詰め寄り、鎖の端を持ち、鎌を構える。
狙いは、首。同じく、アチキに駆け寄る彼の首もとへ、鎌を放った。
「……甘い」
彼が、トンファーを振るう。
キンっと、金属同士が搗ち合う、甲高い音が響いた。
跳ね返された鎌を、鎖で引き寄せながら、アチキはニタリと嗤う。
「にひゃひゃっ！甘いのは、どっちだろうねぇ…！」
彼が、不可解そうに眉を顰める。
アチキは、引き寄せた鎖を撓ならせ、その延長にある鎌を、彼の背後を追わせた。
それに気付いたようで、彼が鎌の方へと体を捻らせ、対応する。
失念したな。アチキが、ここにいるコト。
鎌が弾かれた、その直後。アチキは走りながら、鎖の末端を長い針に“変幻”させた。
長い針で、彼の背を狙う。
だけど、ぐるりとこちらを向かれてしまった。
動物のような、感度だね。やっぱり。
彼のトンファーが、アチキの頬に掠れる。
アチキの針も、彼の頬に掠れる。
互いに、右頬に赤いラインを走らせたまま、バックステップを踏んだ。
「…なぁるほど。守護者最強は伊達じゃないねぇ」
アチキの狂気めいた莞爾に、彼も嗤った。
「守護者とか、関係ない……僕は、誰よりも強いよ」
確かに。
この人は…強い。
でも、だから、快感なんだ。
「……貴方と遊ぶのは、凄く凄く気持ちイイね。大好き」
「ワォ。気持ち悪い子だね。僕は、早くあの不良を咬み殺したいんだ…さっさと終わらそう」
「おんやぁ。酷いな……言っとくけど、隼人はアチキのだから、殺させてあーげない」
アチキが、そう言って笑うと、彼は深く眉間に皺を作った。
隼人に至っては、「んなっ！勝手なコトを言うな！！」と怒ってる。
その時。
「……あ。雨？」
ポツリ、ポツリと、空から雨が降ってきた。
小雨程度だ。空が泣いてるみたい。
アチキと、雲の守護者が戦ってるのを知ったら……あの人は、悲しがるだろうか。
果てしない大空…、寛大なボンゴレ十代目は。
「………やっぱ、やーめた」
アチキは、鎖鎌を元に戻した。
「隼人、帰ろー」
「え、…は？」
「ちょっと。待ちなよ」
ヒバリがアチキを引き留めようとする。
アチキは、ひとつ、指を鳴らした。
途端、雨が雨じゃなくなって……空から、桜の花びらが降り注ぐ。
「Arrivederci！」
呆気に取られたヒバリ。
アチキは隼人の手をとり、走り出した。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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紅うさぎ(プロフ) - ルフナさん» ありがとうごさいます(笑)更新スピードが落ちぎみですが、がんばりますね (2016年2月22日 14時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
ルフナ - あ"〜！やばい！きゅんきゅんする！ ほかの作品も見てますが、どれも大好きです！更新頑張ってください！ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 6b01876ca2 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 欺姫さん» 次続編なんですけど、様子見中です。。あとスマホにするかもなので、それからにしようかな……と。。 (2016年2月14日 12時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
欺姫(プロフ) - 面白かったです！続きは書かないんですか？ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 094ce2e26b (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - ZURAKO★さん» 獄寺はこわいけど優しさももっているんだと思います(笑 これは紅うさぎの会見なんで、本当はどうかわかりませんが、彼の印象がプラスになったのは嬉しいです (2016年1月16日 14時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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