【名探偵コナン】4人暮らし

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「ありがとうございました」の言葉と一緒に差し出された携帯をおずおずと受け取る。

おかえり、私の携帯。

チラリと彼の顔を伺ってみると、先程の焦燥感に駆られていた表情とはうって変わって、何かを決意したような顔へと変貌していた。


…何か、違和感がする。

この不法侵入者と鉢合わせ時からずっと抱いていた『それ』は、募りに募って私の頭の中で、まるで霧がかかったようにモヤモヤとしていた。

まず、私を殺さなかったこと。…普通、空き巣の現場を見られたら口封じの為に殺すものではないのか。

それどころか、私を傷つけるつもりもないと言う。……それは、彼の行動からも現れていた。しかも、自分は空き巣ではないと否定していた。(だからといって信じられる訳ではないですが)

この二つから考えられるの可能性は、空き巣をするために私の部屋に入ったのではないということ。

…じゃあどうして、私の部屋に入ったんだという話になる。そこが分からない。

次に違和感を抱いたのは、彼が聞き慣れない町名を言った時。確か…『ベイカチョウ』でしたっけ。

勿論、そんな町など存在しない。検索アプリで調べても出てきなかったことから、それは証明された。

……何故そんな存在しない町名を聞いてきたのか。そこも分からない。

出るはずもない答えを出すために頭を捻っていると、声を掛けられた。

声の主は勿論不法侵入者。

「何ですか？」と返事をすると、彼は重苦しそうにその口を開いた。





「……もし、僕が…別の世界から来てしまった…と言えば、貴方は信じますか？」


……はい？


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ようやく切り出したね、安室さん。困惑する主人公。無理矢理感がする？……キニシナイデクダサイ。

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