2. ねがいごと、ひとつ。 ページ16
わざわざ遠くのエレベーターまで行くことを、
遠慮したのかもしれない。
でもそれよりきっと。
「でもながいよ？このかいだん」
「だいじょうぶ。ほかのおきゃくさん、あんまりいないから、めいわくにならない」
「...さとしくん、でも...」
「しょうくん、あのね、
おれかいだん、じょうずになったんだよ？」
きっと。
“ちゃんと出来る自分”を、見せたかったのかも、しれない。
普段はほとんど
自分のやりたいことを、言わないひとだから。
こんな可愛らしい願いごとならいくらでも
ぜんぶ叶えてあげたい俺たちの
そこからの騒動は多分
....想像に違わないもので。
よし！がんばろう！！まってるから！！ね！！
と、スーツケースを抱えて降りて行った相葉さんを皮切りに
まるで打ち合わせしていたかのように
動き出す俺たち。
手すりを頼りに
ゆっくり降りて行く大野さんの横には
同じペースで歩みを進める潤くんが。
その少し前には
時折振り返りながら
大野さんをリードするかのように降りて行く櫻井さん。
そしてその向こうには
にっこにっこしながら両手を広げている相葉さんがいて。
.........バージンロードみたい。
後ろから来た人とぶつからないように
3人の後ろを降りて行く俺に見える景色は
さながらみんなで新婦を見守るあの柔らかな美しい景色のようで
............いや待て。
この場合、新郎は相葉か？←
まさかの事態に
そしてそんなこと思ってしまう自分が可笑しくて可笑しくて
なんだかとっても
幸せで
そして
「まえよりはやく、おりれるようになったでしょうっ？？」
無事階段を降り切った大野さんが
嬉しそうに微笑みを向けるのはやっぱり
櫻井さん、だから。
「相葉さんに新郎は譲りませんよ」
「え？なになに？なんのこと？？」
「ふんっ」
「え？ふんっ？？えぇ？？」
わーいがんばったねぇ！！と
大野さんをぎゅうぎゅうに抱き込んで
笑顔満開な相葉さんにとりあえず宣戦布告しながら俺は
変わらぬ二人でいてくれることが嬉しくて
もうここにあるすべてが嬉しくて
こうやってひとつずつ
願いが叶って、いけばいい
そう思いながら
上がった口角をなかなか
おろすことが、出来なかった。
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みーこ(プロフ) - ふ、ふわふわ智に……かこーんがある！に、はあああああああ？な翔ちゃん……（笑）……猫ちゃんの飼い主探しのポスター……欲しい。 大事にちびちび読みたいです。おかえりなさいま (2020年11月14日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
沙菜(プロフ) - mioさん！更新ありがとうございます。コメント久しぶりでごめんなさい。やっぱりお空のお話の智くんとしょーくんはいいですね♪この二人の関係性、信頼感がたまらなく好きです。ちょっとしょーくんが切なくなっちゃってるけど、智くんの言葉を楽しみに待っています。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 81edae0004 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - mioさん、お帰りなさい。そして、ありがとうございます (2020年2月29日 23時) (レス) id: edc532eac7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - みおちゃん、おかえり？いや、ありがとう！待ってたよ待ってたよ(#^.^#) (2020年2月29日 16時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 日生さん» 続→夢と希望と優しさを胸に、頑張って行きましょう！！……と、私もお返事しながら決意しております。こうして支えて頂けているから、また書いてみようかなと思えています。本当にありがとう。またいつでも、遊びに来てくださいね。本当に本当に、ありがとう。 (2020年2月29日 12時) (レス) id: 075ae85cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年4月15日 9時
