君との出会いを奇跡にしたいから 2

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「昨日はごめん」


次の日の朝、私より少し遅く登校してきた優太は

目が合ってすぐ真面目な顔して謝ってくれた。


『嫌だ』

「えぇぇ‥本当に本当にさっせんしたっっっ！」

『もう話したくない』

「Aちゃん機嫌直して下さいよ、頼んます！！」

『考えとく』


そんな風に言ったけど、始まった文化祭の準備中


「Aちゃん、ヨーヨー風船ってどうやって膨らますの？」

「射的って景品なに？」

「浴衣の着付けって誰がしてくれるの？」


って色んな人に話し掛けられて
どうしたらいいのか分からない私に優太は


「そこに膨らませる道具あるぞ！」

「百均で買ってきたから大丈夫！」

「家庭科の先生に頼んだ！」


って全部助けてくれて、

素直にありがとう。の言えない

私に顔いっぱいに作る笑顔を向けてくれた。


『私着付け出来るよ』

「えっ、ガチ！？じゃあ女子の分頼んでも大丈夫？」

『うん。やる。』


面倒くさいことは全部優太に任せておけばいい。

なんて思っていたけどいつの間にか頼りっぱなしじゃなくて

優太の力になりたい。そう思うようになっていた。


「文化祭、楽しもうな！」

『うん。そうだね』


文化祭まであと2週間。

長袖に変わった制服の袖を捲り上げる

優太と過ごす2回目の季節がやってきた。

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