検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:202,119 hit

- 92 . ページ42




「おい!!」


優太の怒鳴り声が聞こえて別の方の手を引かれると

じんくんと繋いでいた手が離れた。


「じん!どういうつもりだ!こんな、Aのこと奪うような真似するなんて!!」

『優太落ち着いて』

「奪う?Aは岸くんのじゃないよね?」

『じんくんも煽るようなこと言わないで』

「っ、そそそうだけど!俺の実行委員の相方だ!!」


ふたりとも私の話をしてるくせに1秒たりとも目が合わない。


「ふーん。なら相方は返してあげる」

「お、おう」

「でもAの事は俺が貰うよ」

「んな!渡すか!」


ショッピングモールのど真ん中でこんな会話をするもんだから

人の目を少なからず集めていて、兎に角恥ずかしい。


もう、誰かどうにかして


「じんも岸くんもなにしてんの!」

『紫耀‥』

「ほら!Aも困ってるやん」


駆け付けた紫耀のおかげで
やっと冷静さを取り戻したふたりはやっと私のことを見た。


「Aごめん」

「悪かったよ、A」

『馬鹿。』

「ごめん、でもやっぱりAが好きなんだ」

「俺だって、Aがめちゃくちゃ好きだ」

「もうふたりともいい加減にしなって」

『もういい。帰る、紫耀送ってって』

「あぁ。分かった」


こんなドラマみたいな修羅場があるなんて聞いてない!

紫耀の手を引いて瞼に抱えた涙を隠すようにその場を離れた。

- 93 .→←- 91 .



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (340 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
621人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みずき(プロフ) - みょん氏さん» すみません!個別で結構です( ; ; )嬉しいです、ありがとうございます! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - みずきさん» そうですよね‥わたし的に選択制も視野にいれてはいたのですが、このお話は最後まで一応シナリオが決まっていまして、ですのでもしじんくんオチを書くのであれば選択制ではなく個別に書いても宜しいでしょうか。本当にごめんなさい (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さささん» そう言って頂けて本当に安心しました!感謝してもしきれません。暖かいコメントありがとうございました! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» 本当にいつもコメントありがとうございます!きゅんさんのおかげで頑張れています、これからもよろしくお願いします! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 一気に読ませていただきました…個人的にはじんくん落ちがいいのですが…( ; ; )( ; ; )( ; ; )結末選択制も視野に入れていただけるとうれしいです…!健気なじんさんにも幸せになってほしいです! (2019年9月20日 22時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年9月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。