わたしの隣 (ページ27)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:27,791 hit

実践練習ページ27

なに、なに、
どうしたらいいのこれ

隼くんの両手は私の両腕をしっかり支えてくれてて
そこだけ余計に熱い

何も言わない隼くんになんて声をかけていいのか分からないまま恥ずかしくて顔を俯かせる

隼「練習、」

『え？』

隼「練習しとく？」

練習って、、

『え、え、それはあの、さっきの...』

隼くんの顔がどんどん近くなって
声も出せない呼吸もできない

隼「お前ってほんっとに、、」

『へ？』

そんな隼くんの言葉にゆっくりまぶたを開ける

隼くんわたしの下敷きになりながら顔をそっぽ向けてる

でもわたしの両腕は隼くんのおっきな手に掴まれている

『ご、ごめんね』

わたしもどこ見ていいかわかんなくって思わず俯く

隼くん、おっきくひとつ深呼吸して
わたしの腕掴んだままゆっくり起き上がって

隼「痛いとこない？」

って腕をパンパンってチェックされた

『大丈夫、隼くんこそ痛かったよね...』

隼「俺はいいの強いから」

『でも、』

隼「つぎ転んでも助けてやんねーからな。今日だけ」

『気をつけます』

隼「じゃあ、俺そろそろ戻るね」

『あ、うん。遅くまでごめんね』

隼「ちゃんとベッドで寝ろよ」

『はい』

隼「鍵閉めろよ」

『うん』

ん、って隼くんが答えて玄関のドアが静かに閉まる

なんだろうな、この気持ち

隼くん、怒ってたかな

せっかくの素敵な夜もこんな終わりじゃ台無しで

自分が憎くて仕方ないよ、