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＊
「っ、それはこっちの台詞です……だけど、貴方が何者なのかは深くは聞きません」
「っ！！」
「誰しも秘密の一つや二つはあります、それに、沖矢さんは悪い人じゃないと思うので」
「……君は、」
「あ、信号変わりましたよ」
私の言葉に、ゆっくりとアクセルを踏み始める沖矢さん。
流れていく車窓をぼーっと眺める。
車内に流れるピアノのジャズの音楽に身を任せていれば、ふと名前を呼ばれる。
「君は、優しい人なんだな」
いつの日にか、安室さんに言われた言葉と同じで思わず笑ってしまう。
「以前、同じようなことを言われました…私はそう思わないんですけどね」
「いや、君は優しい人だ、そして強い人だと俺は思う…正体不明の男の助手席は怖いだろうに」
「…沖矢さん、やっぱりそっちが素なんですね」
「っ！あ、いや、これは」
《目的地周辺です、音声案内を終了いたします》
ブレーキが踏まれる。
気づけば家の前に来ていた。
…あっという間だったな。
「ありがとうございました！沖矢さんも帰り、気をつけてくだ」
「待ってくれ」
「は、はい、？」
「どうかこの事は…」
この事？
…あ、もしかして、素の口調のことかな？
「素のことなら誰にも言いませんよ！」
「…あぁ、君と俺だけの秘め事だ」
「っ」
ずるい。本当に、年上はずるい。
色気が凄すぎだっての！
熱くなる顔を見られないように、急いでシートベルトを取り、ドアを開けて降りる。
運転席の窓が開き、名前を呼ばれて手招きされる。
なんだろう？首を傾げながら近づけば、後頭部に手を回され＿＿＿
頬に温もりを感じた。
「君は本当に愛らしいな、今度は二人きりでどこかに行こう、おやすみA」
「お、おやすみなさい……？」
そっと離され、頭を撫でられる。
思わず頬を押さえる私に微笑むと、沖矢さんは車を走らせていった。
その場でしゃがみこんでしまう。
「………っ、ずるい、年上ずるい！！！」
ファーストキスって、頬も入るっけか。
＊
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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そらね - なんだかんだで夢主ちゃんの心配をしてる感じの湊くん、素敵です！ (2022年4月22日 18時) (
レス) @page32 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - ユキさん» お目通しいただきありがとうごいます。ヤンデレ尊いですよね！頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - イアデビルさん» お目通しいただきありがとうごいます。頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はあヤンデレ尊い……更新頑張ってください！ (2020年4月24日 11時) (レス) id: 78a4c2c60e (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです更新頑張ってください！ (2020年4月24日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水梨リンゴ | 作成日時：2020年4月17日 10時
