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＊
「沖矢さん、Aちゃんありがとうね！！ほら、アンタも！」
「ありがとな！！」
「いえいえ、楽しかったですよ」
「またね！叔母ちゃん！元太！」
走り出す車の窓から二人に手を振る。
角を曲がったところで、窓が閉まる。
「すみません、元太だけじゃなく私まで送ってもらっちゃって…」
「いいんですよ、夜道を女性一人で歩かせるわけに行きませんから」
フッと微笑まれ恥ずかしくなって前を向く。
あの後、コナン君達が帰って来た時にはすでに夕方になっていて、折角だから夜桜のライトアップを見ようという話になった。
その間もずっと沖矢さんは私のことを抱き寄せていた。
大丈夫だと言っても、
『念のためですよ、倒れたら大変ですから』
と言われてしまって何も返せなかった。
コナン君が足にへばりついて歩きずらかったけど。
ライトアップを見終わった頃には既に19時を回っていて、阿笠博士の車に全員は乗れないからと、私と元太を送ると沖矢さんが言ってくれたのだ。
本来は助手席に乗るつもりは無かったが、
『助手席に誰か居ないと落ち着かないんです』という、意味不明な言葉…というか、沖矢さんの有無を言わせない空気に押しきられてしまった。
「Aさん、初めてだったんですか？」
「え？」
「今日のことです」
「……はい、人生初めて見ました、でも沖矢さんは違うんですよね」
「……どうしてそう思うんですか？」
「…あの時、沖矢さんは動揺するどころか、慣れたように男の人の元に居ましたよね？それに、最後の回し蹴り…空手をしてる友人のを何度も見たことがありますが…貴方の回し蹴りは、もっと威力があった…というか、確実に気絶させることを狙っているようで……まるで、ああいう場面に慣れているように感じました」
赤信号で車が止まる。
気まずい雰囲気が車内に流れる。
そっと隣を見て息を呑んだ。
翡翠色の綺麗な瞳が、私をうつしていた。
「驚いたな、君は一体何者だ」
口調が変わってる。
きっと、これが彼の素なのだろう。
不気味な緊張感に思わず息を呑む。
＊
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そらね - なんだかんだで夢主ちゃんの心配をしてる感じの湊くん、素敵です！ (2022年4月22日 18時) (
レス) @page32 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - ユキさん» お目通しいただきありがとうごいます。ヤンデレ尊いですよね！頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - イアデビルさん» お目通しいただきありがとうごいます。頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はあヤンデレ尊い……更新頑張ってください！ (2020年4月24日 11時) (レス) id: 78a4c2c60e (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです更新頑張ってください！ (2020年4月24日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水梨リンゴ | 作成日時：2020年4月17日 10時
