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# 02 ページ4

「ナイッサー!!」


人の声とボールが跳ねる音。

下の階では、バレーボール部が部活を行っている。


「リエーフ!!!腕!!!!」

「う、うっす!!!」


飄々としている黒尾も、部活時は主将らしく指示を出す。


それを他所に2階では、Aがスマホを見ている。

画面は某メッセージアプリ。





だいちゃん近々 部活で東京行くことになった

A? どーゆーこと?部活?

だいちゃん東京の高校と一緒に合宿することになったんだ

Aもしかすると同じ高校だったりして

Aというか 今日は部活休みなの? 返事が早い

だいちゃんああ 体育館の点検で休み

Aそーなんだ

だいちゃんじゃあ それだけ なんかあったら連絡しろよ A

Aうん ばいばい





スマホに夢中のAは、後ろの気配に気づかない。


背後から覗いていた黒尾は、つまらなそうに話しかける。


「スマホは楽しいですカー?Aサン」

「あ、てつろーせんぱい。はーい、たのしーでーす。」


そう言いながらもスマホをブレザーのポケットにしまい、汗のかいた黒尾にぴと、とくっつく。


「汗、かいてるんですけど」

「柔軟剤のいい香りがします、あとてつろーせんぱいのにおい。」

「エ、それ大丈夫」

「どうだろーねー」


猫がまるでマーキングするように、黒尾の胸板に頬ずりをするA。


そんなAをぎゅ、と黒尾は抱きしめる。


「Aもせっけんのにおいがして落ち着きマス。」

「私のにおいは?しない?」

「甘くて甘くてしょうがないにおいがします。」

「えっへへへ、くすぐったい。」


首元を嗅がれ、Aは笑う。

そんな反応に少し落ち込みながらも、Aを離し黒尾は立つ。


「よっし、充填完了。回復したわぁ」

「私はきずくすりかなにかですか?」

「みたいなもん。

…部活終わりまで待ってろよ、送ってくから」

「はーい」


敬礼をするA。そんな姿に敬礼を仕返しがなら、黒尾は階段を降りていく。









彼らはこんなことをしながらも付き合ってない、というのは覚えていて頂きたい。

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七海(プロフ) - らんまるさん» うわぁ〜!ありがとうございます〜〜!!頑張りさせて頂きますねっ!! (2019年4月3日 20時) (レス) id: db07736938 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - すき!…かもしれない…(((なんなのお前   好みにドンピシャです笑笑 応援させて頂きます! (2019年4月3日 19時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七海 | 作成日時:2019年3月31日 11時

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