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万里SIDE



帰りのHRが終わる。
いつも通り帰れると思ったら担任に呼び止められる俺。



「摂津、今日の1限の数学休んだだろ」

「体調悪かったんすよねー」

担任は深くため息をつく。

「このプリントをここでやれ。
できたら職員室に持ってこい。いいな?」


「はぁあ!?」

「い・い・な!?」


「・・・へいへ〜い・・・」


最悪だ。
俺は教科書をざっと読んでプリントの問題をスラスラと問いていく。
正直勉強なんて教科書を適当に読めばできてしまう。

Aちゃんもう中庭にいんのかな。
今日は3限から来たから朝も昼も顔見てねぇし・・・。
ってやべ。彼氏でもないのに何考えてんだ俺・・・・
とりあえずこんな問題さっさと問いて中庭行くか・・・。


問題を解き、職員室に向かい、採点されて・・・
担任から解放されたのはHRが終わって20分くらい経った頃。
俺は解放感と共に中庭へと向かう。


中庭に向かって歩いていると




「ふざけんな!!!」




女の怒鳴り声。しかも中庭から聞こえる。


急いで中庭に向かえば、そこには何回か絡んだことのある隣のクラスの女と
髪を掴まれ、たった今目の前で頬を叩かれたAちゃん。


考えるよりも早く俺は走って二人の間に入っていた。







「何してんだよ」


俺の姿を捉えたその女はバツの悪そうな顔をする。


「ば、万里・・・」


とりあえずAちゃんを俺の背中に隠す。
チラリと見えた彼女の頬は赤く腫れていた。




「・・・ふざけやがって・・・」


相手が女だってことも忘れて俺はソイツに殴りかかりそうになる。




『万里先輩!!』

しかしそれは俺の服の裾を掴んだAちゃんに止められる。


『・・・万里先輩・・・やめてください・・・』



その言葉で俺は少し冷静さを取り戻す。
俺は女をキッと睨みつける。




「失せろ」

俺がそう一言いえば女は涙目になってその場を去っていった。

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ゆら(プロフ) - いつも更新が待ち遠しいです! (2018年1月28日 9時) (レス) id: 453ab0f631 (このIDを非表示/違反報告)
もずく(プロフ) - ぺんたさん» ぺんた様コメントありがとうございます。応援の言葉とても糧になります(´;ω;`)これからも応援していただけたら嬉しいです! (2018年1月5日 21時) (レス) id: 47c792335d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんた(プロフ) - はじめまして。今すごくこの小説が好きで更新を楽しみにしてます!毎日1話から読んでしまうくらいすきです!笑 更新頑張ってください!!応援してます! (2018年1月4日 18時) (レス) id: 29bb092d95 (このIDを非表示/違反報告)
もずく(プロフ) - 、様 ご指摘ありがとうございます。そして対応が遅れてしまい申し訳ありませんでした。たった今更新致しました。今後気を付けて参ります。 (2018年1月3日 1時) (レス) id: 47c792335d (このIDを非表示/違反報告)
- 貴方はオリフラ外す気がないんですね。違反報告しますね運営がどう対処するかは知りませんが作品消されても自業自得ですだってルールも守れない作者の作品なんて消されても当然ですから (2018年1月3日 0時) (レス) id: 002236a509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もずく | 作成日時:2018年1月2日 19時

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