【A3!】あの子の攻略はウルトラハードモード【摂津万里】

13 ページ15

万里SIDE


今日は日曜日。
朝の日課のランニングの支度を終えて時間になるのを待つ。
ベットの上で俺は部屋でLIMEを開く。

軽く深呼吸をする俺。
LIMEの相手はもちろんAちゃん。


BANRIはよ。今日空いてるか?



送った。


送っちまった。


しかしまだ既読はつかない。
まだ寝てんのか？
時刻は朝の7:15。日曜だしまだ寝てんだろうな。



1分経つごとに通知をチェックする俺。

なんか俺キモくね？

頭の中で自分で自分にツッコむ。








ｶﾞﾁｬ
部屋の扉が開く。




「おい、摂津
ランニング行くぞ」

「万チャン！行くッスよー！！
下で丞さんと紬さんも待ってるッス！」



既読が付くのを待ってると約束の時間になっていた。
声をかけてきたのは兵頭と太一。




しゃーねぇ。
帰ってきたときには返事も来てるだろ。

「へいへい」

俺は腰をあげてランニングへと向かった。




***********************************


ランニングが終わりいい汗をかいて気分もいい感じだ。
俺は部屋に戻ると即座にLIMEを見る。


･･･････。
まだ既読はついていない。
LIMEを一旦閉じようとした時【既読】の文字が浮かび上がる。
俺は柄にもなく立ち上がってしまう。





････････。
5分程経過したが既読はついたものの返事がない。
相当悩んでるのか？
やっぱキスしたのはやばかったよなぁ･･･

BANRI既読無視傷つくんだけど〜


あ。耐えられなくて無意識に送ってしまった。


ﾋﾟｺﾝ！

Aちゃんごめんなさい!今起きたばかりで･･･

ﾋﾟｺﾝ！

Aちゃんお昼からなら空いてます!


今起きたのか･･。
返事が来なかったのは寝ぼけてたってことか？
･･･可愛いじゃん･･･
思わず一人フッと笑ってしまう。


BANRIおはよ。んじゃ13時に天鵞絨駅の前集合な


俺はスマホの画面を閉じた。
やべ。にやけそう。




「･･･おい摂津。立ち上がったり笑ったり気持ち悪ぃぞ」

「あ？」




･･･部屋に兵頭がいたの忘れてたわ。

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す