3曲目 ページ5
「あ、えっと…つい癖で…」
「癖か…それはバイトの時についたものかな?」
先程渡した履歴書を見ながら問われる、そこには接客業のバイトの経歴が書かれていたはずだ。
男の体になったあとすぐ、目に入った本屋に駆け込み、履歴書を購入。外にあった撮影機で証明写真を撮る。近くのコンビニでノリを買いイートインスペースで記入。それを握りしめてここへやってきたんだけど…
うん。そういうことにしておこう。
「はい。敬語じゃないといけなかったので癖がついていて…ちゃんと治します!」
履歴書あってよかった…
「うちの事務所は僕も含めて社員への敬語は禁止にしているんだ。壁ができて嫌だからね。その代わり上下関係にはかなり厳しいから、先輩達には敬語を忘れないでね?」
社員には敬語禁止で、先輩には使わないといけないって…
噂では聞いていたけど、すごく不思議だよね…
「分かりました!」
「ちがうでしょ?わかった!でしょ?」
秒で間違えて怒られる
「あ、うん。わかった!」
うぅ…慣れない…
?
そのまま30分程話していただろか。
今後の一人称は俺、にすることにして、そこだけ忘れないようにめっちゃ意識して話すようにしながら社長と他愛もない話をしていると
コンコン
防音の部屋にノックの音が微かに聞こえる
社長が自らドアを開けに行くとそこには俺の大好きな「osculum」のメンバーが全員集合していた。
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作者名:加藤絆 | 作成日時:2021年6月1日 18時