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◇16.蓋を開ければ、ドロドロと ページ16

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「…危機管理って………相手は風見さんですよ?
私となにかあるわけないじゃないですかっ!

それに私は警察官です!
一通りの護身術は身につけてますし、一般の女性と比べて危険な目にあう確率は少な……ッ……」







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降谷「こうして手首を押さえつけられただけで、ビクとも動けなくなるくせに…っ、」



「…いた…ッ…」


降谷「…なんだよ、振りほどけるものなら振りほどいてみろよ」







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自分でも、自分の怒りをコントロール出来なかった。

あまりに無防備な彼女の姿に、腹を立てていたこともったが、俺より風見の方が彼女の事を分かっているんじゃないか、という焦りもあった。







ガッ…っと力強く手首を押さえこみ、ソファーに押し倒す。


めいいっぱい力をこめて振り払おうとする彼女だったが、力の差は歴然だった。







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降谷「…このまま、キスでもされたらどうする」

「…だからっ……、そんなことされませんって…!」





降谷「…なぜそんなことが言いきれる?
風見だって男なんだぞ…、少しは危機感を持て…!」





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悔しそうに歪む彼女の瞳から、ついに一筋の涙が零れた。







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「…ふるやさんだ…って……」







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「降谷さんだって……っ…!
他の女の人に色目使ったりするじゃないですか…!」



降谷「は…?」





「私知ってるんですよ……!

危ない組織に潜入してる時…っ、情報貰うために色んな女の人誘惑して…キス、とかしてるって…ッ…!

…甘ったるい香水の匂いつけて帰ってきて…っ…私が気づいてないとでも思ってましたか…?」






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ポロポロと止まることなく溢れる彼女の涙。

Aの、こんな大きな声は、初めて聞いたかもしれない。









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◆17.トドメ→←◆15.火に油を注ぐ



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やっち(プロフ) - 甘々降谷さんありがとうございました。大好きです! (2022年5月20日 20時) (レス) @page38 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - この作品は何度も読み返してしまいます…!主人公もちょっとアレですが、主に降谷さんが悪い感じの拗れてる話大好きです!完結してからちょっと時間は経っちゃってると思うのですが、番外編や続編など、読みたい〜!って思っています! (2018年9月2日 1時) (レス) id: c9e037f993 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして、素敵なお話ありがとうございます!正直言うと私は原作沿いの方が好きなんですけど、このお話は本当に大好きって思えるくらいでした。夢主もキャラが定まってて良かったので、甘鞠さんを追いかけたいと思い先ほどお気に入り作者登録しました(笑) (2018年6月30日 6時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです(´˘`*) (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!番外編など、なにか思いついたら書こうかなと思っているのでその時はよろしくお願いします! (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘鞠 | 作成日時:2018年5月15日 23時

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