【鬼滅の刃】虚空ノ月光＿弐＿

62.任務前の音 ページ18

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単独任務が終わり、蝶屋敷に帰った時だった。


筋肉ムキムキの柱の人に連れられ、俺と炭治郎と伊之助はこの人の任務に着いていくことになった。


藤の花の家紋の家に俺達は連れてこられた。


そこで任務の内容を告げられる。



嫁が三人もいるなんて聞いてないし。


殴るの手加減なしってどういうことだよこの人...






「というかお前 我妻善逸っつったか」


「そうですが何か!?」




家の人がゴソゴソと何かを用意し始める。


それを見ていた炭治郎がこちらを見た。




「お前 我妻Aの弟か？」




その名前を聞いて言葉がぐっと詰まる。

あまり、姉のことを言われるのは好きじゃない。


自分がどう接していいかも分からないのに、話を出されてどう反応していいか分からない。




「そうですけれど...何か」



別に何を言われようがいいけれど。


一体何を言われるのか。



少し身構えた。





「あんま似てねぇな」



「...」





ほっといてくれ。

姉なんて思ってないんだから。


ちゃんと話したこともないのだから。




「なんだ おめぇら仲悪いのか」


「放っておいて頂けませんかね！！」



流石に色々言われるのは嫌だったので怒鳴ると、拳を作られたので引き下がる。

なんだってあの人の話をされなきゃならないんだ。


もう放っておいてほしいのに。




「お前の姉もこの任務に行ってるからな」


「は...はいぃ!?聞いてないんですけど!!」


「今言ったじゃねぇか」





隣では良かったな善逸、と言っている炭治郎。

その隣では家の人に何かをされている伊之助。


気がすごく重い。



姉に合わす顔など無く、どうすればいいかずっと悩んでいたが
宇髄さんの面を見て考えるのをやめた。

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