少女のとある日常�� ページ5
―――場所はイギリス、ロンドンの郊外。
王立国教騎士団の本拠地であるヘルシング家の屋敷にて、とある少女の１日は始まった。
落ち着いた色合いのインテリアが揃えられた、そこそこの広さのある一室。
その部屋の主であるレン・ルクライドは、「よいせっ、と」という軽いかけ声と共にスプリングの利いたベッドから身を起こした。床に足を下ろして立ち上がり、軽い足取りで壁に備え付けられた大きめの窓へと近付く。
淡い色のカーテンを開くと、空はすっきりと晴れ渡り、眩いほどの陽光が降り注いでいた。窓を開けると同時に緩やかな風が入り込み、ふわりと髪を揺らす。
「んーーー」
雲ひとつない抜けるような青空を窓から眺め、レンは軽く伸びをした。
爽やかに乾いた風が心地いい。朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、軽く吐き出すと同時に腕を下ろす。
「今日もいい天気だ」
そう言って、１０代
清々しい朝を迎えられた気持ちよさに、ベッドを整える手付きも軽やかだ。
手早くベッドメイキングを終えたレンは身支度を整えるため、室内に備えられたバスルームへと向かった。
洗面所で一通り済ませて戻ると、次は着替えるためにクローゼットの扉を開く。中は年頃の娘らしくそこそこの本数のハンガーが吊り下げられていたが、並ぶ服は全然ちっとも年頃の娘らしくなかった。
白いシャツに黒いパンツに黒いベストに黒いジャケット―――見事なまでに白と黒の２色のみで彩られており、同じような服が何着も並んでいる。というかほぼ全てがスーツだった。
スーツしか並んでいない白と黒で構成された、年頃の娘のクローゼットとは思えないようなそんな異様さ漂う光景を前にして、レンはいつものように吊り下げられた中の一着、白いシャツが掛かったハンガーを手に取った。
皺一つない、肌触りのよいシャツの袖に腕を通し、前立てのボタンを上まできっちりと留める。そして、慣れた手付きで黒いネクタイをきゅっと締め、黒いベストの上に同色のジャケットを羽織った。
部屋の隅に設置された等身大の姿見の前に立ち、おかしいところがないか念入りにチェックすると、レンは「よし！」と笑って自室を出た。
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壱(プロフ) - 死音心音2.0さん» お褒めに預かり誠に光栄。まさに感謝の極み（キリッ）いやホント冗談抜きにありがとうございます！アイス共感のみならず、こちらの気遣いまで……！マジもんの天使かよ……！？ＨＥＬＬＳＩＮＧは今なお色褪せない名作だと思っていますので、今後も宜しくお願いします！ (2022年2月11日 20時) (
レス) id: 8ec81766f6 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - HELLSING夢、しかも百合だと？オマケに文章まで最高ときたか……パーフェクトだ 壱。そしてお風呂で食べるアイス美味しいよねｯ！続き楽しみにしてます、寒さにはお気をつけて！ (2022年2月9日 2時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2021年3月22日 22時
