�� ページ15
本来の意味って何だ？プラス１杯の意味？茶葉を多く入れる理由ってことだろうか。
ええと、何だっただろう……確か水に関係することだったと思うのだけど……。
「んと……確か、多く入れることで茶葉の成分が抽出され易くするため、じゃなかったかな……？
それと後は……ミルクティーで飲む際に濃い紅茶を淹れる必要があるから、だったような……」
投げかけられた“本来の意味”という質問について、レンは朧げな記憶を手繰り寄せる。
ウォルターによる完璧なレクチャーを受けはしたが、レンの低スペックな頭がそれを全てちゃんと記憶できているかはまた別の話なのであった。
そんな中、アーカードは腕を組み、ゆったりとした口調でこう言った。
「その余分な１杯というのは―――“紅茶の精”の為の１杯だ」
「………は？」
間が空くことたっぷり３秒。
レンはあまりの衝撃に頭が付いて行かず、アホみたいに口を開けたまま固まっていた。その表情は、まさしく“は？”という一言を表していたと思う。
効果音で表すなら“ポカーン”だ。顔文字で表すなら( ﾟдﾟ)だ。………似過ぎて微妙に笑えた。
……な……何だって？
何とも間の抜けた表情を晒したまま、レンは目の前の赤い男を唖然と見詰める。
いつも通りの
「な……何？何て？」
何か今、この男の口からあまりにもそぐわない単語が飛び出した気がする。耳はいい方だと自負しているが、この時ばかりは思わず自分の耳を疑った。聞き間違いかと思った。聞き間違いだと思いたかった。
だって待ってよ。よく考えてみて欲しい。
今、彼は何と言った？紅茶の精？……紅茶の……精？
……何だそれは。
レンの、アーカードを見る目付きが胡乱なものになる。しかし、レンのそんな反応にもまったく意に介した風もなく、薄ら笑いを浮かべるアーカードはこう続けた。
「最後に入れた余分な１杯。それはポットに住んでいる紅茶の精の分であり、
その礼として、紅茶をより最高の仕上がりにしてくれるらしい(とか何だとか)」
再び飛び出す“紅茶の精”発言。やっぱり聞き間違いじゃなかったようだ。是非とも聞き間違いであって欲しかった。ついでに何か副音声が聞こえた気がするが、気の所為だったのだろうか。それとそろそろ体勢がきつい。いやでもそんなことより何よりまず―――
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壱(プロフ) - 死音心音2.0さん» お褒めに預かり誠に光栄。まさに感謝の極み（キリッ）いやホント冗談抜きにありがとうございます！アイス共感のみならず、こちらの気遣いまで……！マジもんの天使かよ……！？ＨＥＬＬＳＩＮＧは今なお色褪せない名作だと思っていますので、今後も宜しくお願いします！ (2022年2月11日 20時) (
レス) id: 8ec81766f6 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - HELLSING夢、しかも百合だと？オマケに文章まで最高ときたか……パーフェクトだ 壱。そしてお風呂で食べるアイス美味しいよねｯ！続き楽しみにしてます、寒さにはお気をつけて！ (2022年2月9日 2時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2021年3月22日 22時
