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肩を竦めるグルッペンに構わず、普段住んでいる街並みとはかけ離れた景色を楽しんでいるとようやく目的地に着いたらしい。
車が止まる揺れで起きたコネシマが伸びをしている間に車を降りれば広がる光景は先ほど車から眺めた以上のものだった。
都会や人が多く住む地域特有の濁った青はどこにもなく、ただただ澄んだ海の青が見えない果てまで続いていた。
先に荷物の整理をするということで、私たちが向かった先にあったのはまさに別荘と呼んで差支えがない広い1戸建ての建物があった。
所謂ペンションのような建物で、グルッペンがどういう人物かを更に強調するような佇まいだがそれに触れると今すぐ帰りたい気持ちになってしまうので懸命に目を逸らすことにした。
2階に上がり、主に右側がグルッペン達生徒が泊まる部屋があり、私は左側の部屋を好きに使っていいと言われた。
既に清掃も済んでいると聞いて恐る恐る適当な部屋に入れば、ついさっき掃除したかのような綺麗さに慄いてしまう。
けど、このあとは早速勉強会があるのでなるべく散らかさず、汚さないように手荷物を自分が使いやすいように部屋に配置して、必要な資料を持って1階の大広間に向かった。
「A先生、部屋はどうだ？」
広い部屋の中並べられた机の上に参考書を開いていたらしいグルッペンに声をかけられ、振り返った。
「綺麗すぎて落ち着かないくらいだよ」
「なんだ、先生は部屋が汚いタイプの人間か」
「いや、普通に人に見れるくらいには片づける方だけど、プロには勝てないでしょ」
「まあ確かにプロと言えばプロか。使用人に片づけさせたからな」
使用人なんて言葉が簡単に出てくることに何も思わないことはないが、それよりも横からコネシマに声をかけられ思考は逸れた。
「さっきからグルッペンA先生と話してばっかやんか！」
「お前と違って俺は成績を心配するような教科はないからな。ところでコネシマ、エーミールに出された課題は進んでるのか？」
「進んどるわけないやろ」
「偉そうにすんな！折角作ったんやから解いて！」
「じゃあエミさん、こっち座って」
「お前…ええで、全力で付き合ったる」
額に青筋を立てながらコネシマの前に陣取り座るエーミールには申し訳ないが、ぜひともコネシマの学力向上は頑張ってもらいたい。
どうにも暗記より人の心を知る問題が苦手なのか、私の担当科目のテスト結果もあまり成績がいいとは言えないのだ。
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舞太郎 - 禁断の恋、､､背徳感があるねーｸﾞﾍﾍ(きも)更新頑張ってください！楽しみにしておりまーすんご (2021年10月8日 23時) (
レス) @page42 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 好き… (2021年7月17日 16時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃鴉 | 作成日時：2021年4月8日 21時
