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「A先生、こいつらに懐かれて大変じゃない？」
「大変な分、導き甲斐がある生徒たちだと思いますよ」
「ものは言いようですね、けど俺もこんな感じだったからこいつらのことは言えないですね」
昔を懐かしむように、青年を横目に目を細める学年主任の先生の瞳はどうしようもなく優しかった。
そういえば学年主任の先生はこの学校のOBで、青年の友人だったことを思い出した。
穏やかで、楽しいお昼の時間も終わり競技はいよいよ佳境に入った。
次は借り物競争のようで、とうとうコネシマは走者の順番になったらしく、つい目で追ってしまった。
ピストルの音が響き渡れば、弾かれるように走り出すコネシマに、クラスの中で最優先候補に上がっていた理由を知ってしまった。
誰よりも早く借り物がいくつも書かれた箱に到着すると、一番に箱の中に手を入れて一枚の小さな紙を覗き込んでいるようだ。
暫く周りをきょろきょろしていたコネシマが、私を見つけると一目散にこちらに走ってきた。
「なに、なにっ？」
あまりの迫力に思わず後ずされば、コネシマは私の前まで来るといきなり私を横抱きに抱えてさらに頭が混乱した。
「…え？」
「すまん先生、ここで一位取らんとシャオロンたちに言われるから、ちょっと我慢してや」
そう言って大人一人抱えているとは思えないスピードで走り出すコネシマに、私はいつ落とされるか分からない恐怖から思わずコネシマの首に腕を回してしがみついた。
いくら元運動部で鍛えていたとはいえ、怖いものは怖い。
無意識にきつく目を瞑っていれば、唐突にそのスピードが止まり恐る恐る目を開けた。
「よっしゃ！」
私を抱えたまま叫ぶコネシマの足元に、ゴールテープが落ちていた。
なるほど、希望通りに一位になったのかと安堵して腕を離せばロボロがコネシマから借り物の紙を受け取りマイクで読み上げた。
「借り物は…“好きな先生”！コネシマクリア！」
ロボロの言葉に嬉しそうに犬歯を見せて笑うコネシマの腕を軽く叩けば、気付いたコネシマが私をゆっくりと地面に降ろす。
あまりの出来事に未だ収まらない心臓を手で押さえていると、コネシマは私の腕を引いて近くの木陰で私を振り返った。
「ちゃんと一位とったで」
「うん、すごいけど、もうやめてね…びっくりしすぎて私の心臓が持たないから」
大きく息を吐いて、少しずつ心臓を落ち着かせる。
すると、コネシマは不意に一歩間合いを詰めて至近距離で私に声をかけてきた。
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舞太郎 - 禁断の恋、､､背徳感があるねーｸﾞﾍﾍ(きも)更新頑張ってください！楽しみにしておりまーすんご (2021年10月8日 23時) (
レス) @page42 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 好き… (2021年7月17日 16時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃鴉 | 作成日時：2021年4月8日 21時
