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そして大きな問題も出来事もなく、無事に学年別対対抗体育祭が開催された。
天気にも恵まれ、雲一つない晴天の中、私は自分のクラスの生徒と所属する紅組を応援していた。
少し日の照りが強いので、なるべく生徒たちが日射病や熱中症にならないように生徒会顧問として、そして担任として、保健医の先生とも協力して生徒たちの健康を守ろうと動いた。
汗を多く掻く生徒には冷たい飲み物を渡し、顔色が赤い生徒には日陰に入るか帽子を被るように指示をする。
体育祭の運行の見守りも忙しくて、この前のコネシマとの出来事など頭からすっかり抜けてしまっていた。
放送委員であるロボロのよく通る声がマイクやスピーカーを通して校舎内にも校庭にも響き渡り、後輩であるチーノも必死に放送委員としてロボロと実況を頑張っていた。
お昼前最後の競技である玉入れも無事に終わり、私も自分のお弁当を持ってどこか適当な日陰で食べようと歩いていたところ、急に後ろから腕を掴まれ、その掴まれ方に既視感を抱きながら振り向いた。
私の腕を掴んだのは、案の定コネシマだった。
「先生、こっちで皆と食べへんか」
この晴天の中私を捜し歩いたのか、汗の雫がコネシマの頬を伝って落ちるのを見た。
「…皆って、誰のこと？」
「大先生やシャオロンと、あとはゾムたちや」
「なるほど、問題児たちが揃ってるわけだね？」
「可愛い生徒の間違いやろ」
「もう少し可愛げがあってくれたらね」
「なんてこと言うんや、もう既に可愛いやろ」
私の返事何て聞かずに歩き始めたコネシマに逆らわず、私はされるがままについて行く。
心外とばかりに大げさに不満現気なコネシマを笑えば、晴天よりも明るい空色の瞳が今後は御機嫌そうに細まりながら流し目で私を見た。
「そうね、可愛くないわけないでしょ」
クラスの生徒たちも、生徒会の生徒たちも、他の生徒たちとだってそれなりに上手く関係は築けていると思っている。
懐かれて、絆されて、どんな大人になるのか見守るのが楽しいのは教師としての遣り甲斐の一つだ。
校庭の中でも大きな木で木陰になっている場所へコネシマが私を連れて行けば、先客たちがそれぞれ私に声をかけてくれた。
「A先生、来てくれたんやね」
「先生こっちこっち」
鬱とシャオロンが嬉しそうに片手を上げれば、コネシマは二人の傍まで私の腕を引いて離し、その場に腰を下ろした。
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舞太郎 - 禁断の恋、､､背徳感があるねーｸﾞﾍﾍ(きも)更新頑張ってください！楽しみにしておりまーすんご (2021年10月8日 23時) (
レス) @page42 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 好き… (2021年7月17日 16時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃鴉 | 作成日時：2021年4月8日 21時
