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カイside
外に出ようとドアを開けたジロちゃんが
一瞬にして目の前から消えて
足元を見れば苦しそうに蹲っていた
どうやら相手は俺たちがいることに気づいて
バットを持って待ち構えていたらしい
ジロちゃんは息を吸うのが精一杯みたいだ
今すぐし返したいけど
こいつらは連続殺人犯だ目的を知らないと何も始められない
｢お前らは何者だ｣
快｢自分たちは警察がっ…警察です｣
｢ふーん。にしては若いじゃない｣
｢どちみち逃がせられないけどね｣
快｢うっ｣
女性と喋っていて男性の存在を忘れていた
というよりも気づけば気配を無くしていたんだ。
そのせいで後ろから頭を殴られ意識が朦朧とした
俺もジロちゃんも意識がはっきりした時には縛られていた
次郎｢カイくんごめん。大丈夫？｣
快｢謝る必要ないよ
ジロちゃんは？どう？｣
次郎｢うん、何とか平気｣
｢おいお前ら
どうやってこの場所が分かった｣
次郎｢たまたま辿り着いたんだ｣
ジロちゃんよくやった
｢こんなところに？｣
次郎｢パトロールしてたんだよ｣
｢警察だもんね〜。無理ないか
でもびっくり。
あの女が言ったと思ってた｣
快｢あの女？｣
｢本当に知らないようだな
こいつが下手して
職場の女を連れてきやがった
まぁその女にはしっかり脅したけど｣
次郎｢脅すって？｣
｢GPS。それから盗聴器｣
次郎｢盗聴器を女の子に？｣
｢盗聴器があれば
GPSが正確かどうか分かる｣
次郎｢ど、どゆこと？｣
快｢GPSだけだと
もし家に置いておかれても
気づくことは出来ない
けど盗聴器があることで
家にいるかどうかが分かる｣
｢さっすが警察。
もし警察に言った時には
そいつとそいつの大事な人を全員
始末するってね｣
だからこのことを知った彼女は署にも警察に電話もすることが出来なかったんだ
次郎｢自分のミスで他人を巻き込むなんて｣
｢好き勝手言いな｣
快｢どうしてこんなことしてるんですか｣
｢こんなことって？｣
快｢殺人｣
｢復讐だよ。｣
次郎｢復讐？｣
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作者名：duck | 作成日時：2020年7月26日 17時
