優秀な妹さん【土方十四郎】

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Aside


お兄ちゃんはなんでこんな人間なんだろう

なんで便器に頭から突っ込むの、そんな怖いの？赤い着物の女とかなんとか…って

A)はぁ…




昔から全く似てないとかやっぱ兄弟片方ができてると片方はクソだなとか色々言われてきたけど





私が初めてお兄ちゃんに会ったのは生まれたときではない。


ある程度喋れるぐらいになってからだ


その時には既に土方さん、総悟、仲間たちがお兄ちゃんの周りにはいて、ミツバ姉さんもいた



私はミツバ姉さんに育てられたようなもんだ
母親の顔も覚えていない


初恋はお父さんとかいうけどお父さんの顔すら知らない、



年上の男ばっかりの中で
唯一話し相手だったのは総悟だ



総悟は小さい時からSがめっちゃ出てたけど
私と総悟は2人とも土方に嫌がらせすることが趣味で楽しかった



お兄ちゃんとはとても歳が離れているから、血は繋がっているけど本当に兄弟味を感じたのは総悟だった



さっきも言ったけど初恋はお父さんとかいうけど、そういう初々しいのような可愛らしいような思いは、お父さんでもなく、お兄ちゃんでもなく、
土方さんだった



総悟と一緒に嫌がらせしては怒られたけど
私はそんな土方さんが好きだった



幼い時の恋なんて、遊びのようなもんですぐに忘れると思っていたけど、江戸に着いて、大きくなるにつれて、それは無くなるどころか、深まっていき、
結ばれたいという思いまででてきた。


お父さんのことをほんとに好き！までいかないと同じように無くなると思っていたのに、ほんとに好きになっていた。



留学から帰る途中、1番に思ったのはもちろん家族であるお兄ちゃんのことだが、頭の片隅には土方さんに女はできてないかとか色々心配していた


私の周りにいるのは



唯一本当の家族である優しいお兄ちゃんと

本当の兄弟ではないけど兄弟である総悟と

初恋であり、片思いしている土方さんと

大切な仲間たち









本当に恵まれた環境に生まれたもんだ。


そんなことを思いながら横たわるお兄ちゃんの看病をしていると、赤い着物の女と皆決着が着いたらしい。

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